1996(平成8)年3月14日
薬害エイズ事件に関してミドリ十字社が責任を認め謝罪
1996(平成8)年3月14日、薬害エイズ事件に関して、ミドリ十字社が謝罪を行ないました。
薬害エイズ事件とは、1980年代に血友病患者に対し、加熱処理してウイルスを不活性化していない血液凝固因子製剤(非加熱製剤)を治療に使用したことにより、多数のHIV感染者を生み出した事件です。国内の全血友病患者の約4割にあたる1,800人がHIVに感染し、うち約600人以上がすでに死亡しているといわれています。
事件当時、非加熱製剤の危険性を知りながら流通させたとして、ミドリ十字社の取締役ら3人、厚生省生物製剤課長らが起訴され、有罪判決を受けました。
薬害エイズ裁判の難しさは、1980年代前半まではエイズの病態や感染経緯そのものが未解明であった事実もあることです。製薬会社側は危険性を認識できなかったと主張し、海外の専門家からは被疑者らを擁護する声もありました。
しかし、最高裁判決では「非加熱製剤の危険性が予見できたにも拘らず、製剤の販売中止と回収の指示を怠った責任を免れない」という結論に至りました。
1996年3月14日の日経平均株価終値は
19,923円66 銭
ライター: FIX JAPAN 前沢ともあき
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