昨日の動向
8月30日 米ドル/円:[始値] 78.701 [高値] 78.744 [安値] 78.493 [終値] 78.608 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 98.611 [高値] 98.791 [安値] 98.033 [終値] 98.304 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 81.429 [高値] 81.479 [安値] 80.736 [終値] 80.882 ※数値はBID値です。
アジア時間は、日経平均株価の下落を嫌気し、ドル円・クロス円に信託銀行系の売りが出た他、月末に絡む輸出の売りも観測されたようです。
一方、ユーロ円は中国の温家宝首相が「中国は、欧州連合の国債購入を続けていく」との発言を受けて買い戻しが進み、98円80銭付近まで 上昇しました。
欧米時間に入り、新規失業保険申請件数の増加等、米経済指標が軒並み悪い結果となり、NYダウが100ドル超の下落。米長期金利も低下し リスク回避の動きが強まりました。また、フィツォ・スロバキア首相が「ユーロ圏崩壊の可能性は50%と見ている」と発言したこともリスク回避の動きを加速し、ユーロドルは1.2480、ユーロ円は98円10銭付近へと急落しました。
ただ、全体的にはバーナンキ議長の講演内容を見極めたいとのムードが強く、更なる下値を探る動きとはなりませんでした。
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日の展望
【米ドル/円】
本日は、バーナンキFRB議長のジャクソンホールでの講演が注目されます。追加緩和について言及するかどうか、また追加緩和を行うとしても、資産購入よりも、時間軸に重点を置くと思われます。現行の2014年末までの低金利維持を2015年末以降、または低金利解除の条件として、何かの設定目標を設けるか、その場合には、到達目標が難しそうな場合は米ドルの下落リスクの可能性もあるので注意したいです。
想定レンジ 77.80-79.00
【ユーロ/円】
スロバキア首相の「ユーロ圏の崩壊確率50%」との発言やスペイン地方財政において、バレンシア州が45億ユーロの支援要請するとの公算で、スペインの財政負担が他の州を合わせて100億ユーロ超となったことが嫌気されており、直近は期待感で買われていた感があったために、徐々に上値が重くなる可能性も出て来ると思われます。
想定レンジ 97.80-99.40
【豪ドル/円】
対ドルで200日移動平均線を下抜けしたことで、テクニカル的にも豪ドルは上値が重い展開になると思われます。ファンダメンタル的にも、中国の経済成長鈍化の懸念、最近の鉄鉱石価格の下落も加え、オーストラリア経済にブレーキがかかるとの見方もあり、このことも豪ドルの下落圧力につながっています。
想定レンジ 80.00-81.60
テクニカル
【米ドル/円】
レジスタンス:78.80 79.20
サポート:78.00 78.20
【ユーロ/円】
レジスタンス:98.80 99.50
サポート:97.50 98.00
【豪ドル/円】
レジスタンス:81.20 82.00
サポート79.80 80.40
※ 下記各5分足チャートは、当日 10:00 現在のものです。
チャート1:米ドル/円 5分足チャート
チャート2:ユーロ/円 5分足チャート
チャート3:豪ドル/円 5分足チャート
本日の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★ | 18:00 | (欧)8月CPI <速報値> (前年比) | 2.5% | 2.4% |
★★ | 18:00 | (欧)7月失業率 | 11.3% | 11.2% |
★ | 21:00 | (南ア)7月貿易収支 | -52億ZAR | -57億ZAR |
★★★ | 21:30 | (カナダ)6月GDP (前月比) | 0.1% | 0.1% |
★★★ | 21:30 | (カナダ)2Q GDP (前期比年率) | 1.6% | 1.9% |
★★★ | 22:45 | (米)8月シカゴ購買部協会景気指数 | 53.3 | 53.7 |
★★★ | 22:55 | (米)8月ミシガン大学消費者信頼感指数 <確報値> | 73.6 | 73.6 |
★ | 23:00 | (米)7月製造業受注指数 (前月比) | 2.0% | -0.5% |
★★★ | 23:00 | バーナンキFRB議長講演 | - | - |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します
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