2024年1月の保有額:41万3,230円

 保有投資信託の1月の運用益÷前月末残高の月間騰落率は+6.65%となり、楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドの+5.63%を上回りました。連載開始からのトータルリターンは+59.96%で、e MAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の+33.22%を大幅にアウトパフォームしています。

 米国民の預金残高は減少傾向ですが、コロナ禍前と比較すると約+3割という高水準です。また、最新の統計でクレジットカードの延滞率が低下しました。

 1月はS&P500種指数が約2年ぶりに史上最高値を更新。S&P500が弱気相場の後に新高値を更新すると、1950年以降は1年後10回中9回上昇し、平均+10.4%、中央値+10.5%です。

 また、1950年以降S&P500が1月にプラスだと、残りの期間も堅調な傾向。2~12月は平均+12.0%/中央値+13.4%です(勝率86.4%)。

 ただし、最新のFOMC(米連邦公開市場委員会)でパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が「3月の利下げの可能性は低い」と示唆し、業績がアナリスト予想を上回ったのに、株価が下落する大企業も目立ちました。

 米大統領選の予備選挙などが集中する3月5日の「スーパーチューズデー」までは軟調な展開となる可能性はあります。2月から3月にかけて、注意深く動向を見ていく予定です!

2024年1月時点の、エリア別ポートフォリオを解説!

 1月の米国株は、「サンタクロースラリー」(米国で年末の5営業日から新年の第2営業日にかけて株価が上昇しやすい現象)が不発に終わり、かつ最初の5営業日がマイナスとなり、不穏なスタートとなりました。しかし、調整は短時間で終了し、中旬からは力強い上昇で新高値ブレイク!

 1957年以降はS&P500が1年以上新高値が更新されず、その後更新した場合、1年後は13回中12回上昇し、平均+11.8%、中央値+13.3%です。

 また、世界中でも日本株が絶好調で、この連載でも少額ですが、日経平均株価連動投信を保有しており、恩恵をこうむりました。

 多様なデータの過去実績では、2024年内は堅調な可能性が高いので、引き続き米国株をコツコツ積み増しています。

2024年1月時点の、タイプ別ポートフォリオを解説!

 米国の機関投資家は依然としてエヌビディア(NVDA)マイクロソフト(MSFT)アルファベット(GOOGL)メタ・プラットフォームズ(META)アマゾン・ドット・コム(AMZN)アップル(AAPL)などのメガテック企業をアンダーウエートにしています。

 いわゆる「マグニフィセント・セブン」(景気に大きな影響を及ぼす主要7銘柄:GAFAM、テスラ、エヌビディア)などは、機関投資家のポジションが軽く、金利が高止まったとしても頑健な財務健全性があるので、意外に今年も堅調かも…と考えています。日本株も日経平均の4万円突破の可能性があり、インフレの状況ではバリュー関連にも妙味があると考えています。

2024年1月の保有投資信託~騰落率ベスト10

 2024年1月1~31日までに、新たに購入した投資信託のうち、*騰落率ランキングをご紹介します。[NISA(ニーサ:少額投資非課税制度):つみたて投資枠]、[NISA:成長投資枠]、[iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)]で購入できるものに、それぞれマークを付けています。ご参考ください!

*騰落率:投資信託が、一定期間内にどれだけ値上がり・値下がりしたかを知るために、価格の変化率を計算したもの。

1位:次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(THE 5G)[NISA:成長投資枠]

騰落率:11.57%

どんなファンド?:世界株のアクティブ投信で、組み入れ上位銘柄は、エヌビディア、Amazon.com、アルチップ・テクノロジーズ(台湾の半導体メーカー)、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズ(Facebook・Instagramなど)、AMD(半導体)、TモバイルUS、サービスナウ(企業向けクラウド)、TSMC(半導体)、ブロードコム(半導体)です。

まつのすけコメント:通信技術の発展によって業績面で恩恵を受ける企業の株式で運用する投資信託です。為替ヘッジはなく、円高はマイナス・円安はプラスとなります。米国を中心として、日本、台湾、オランダ、ドイツ、韓国などに分散投資可能です。    

2位:netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし) [NISA:成長投資枠]

騰落率:10.34%    

どんなファンド?:米国株のアクティブ投信で、組み入れ上位銘柄は、マイクロソフト、アルファベット(Google・YouTubeなど)、アマゾン、エヌビディア、マーベルテクノロジー(半導体)、VISA、AMD、アップル、テキサス・インスツルメンツ(半導体)、KLAコーポレーション(半導体)です。

まつのすけコメント:テクノロジーの発展により恩恵を受ける米国企業、メディア、テレコミュニケーション、テクノロジーなどのインフラ、コンテンツ、サービス関連企業に投資する投資信託です。2022年は軟調でしたが、2023年半ばからは堅調となっています。

3位:三菱UFJバリューオープン[NISA:成長投資枠]

騰落率:10.26%    

どんなファンド?:日本株のアクティブ投信で、組み入れ上位銘柄は、トヨタ自動車、三菱商事、三菱UFJフィナンシャル・グループ、日立製作所、第一三共、ソニーグループ、大阪ソーダ、三菱重工業、日本製鉄、ライフドリンク カンパニーです。

まつのすけコメント:PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、PCFR(株価キャッシュフロー倍率)などの指標を参考に銘柄を選定しており、企業訪問やアナリストの分析などを行い、業種内および市場平均などと比較して割安な銘柄に投資しています。日本株はインフレ・金利上昇期はバリュー株がアウトパフォームする傾向です。

4位:サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし)[NISA:成長投資枠]

騰落率:9.93%

どんなファンド?:サイバーセキュリティ関連企業の世界株のアクティブ投信で、組み入れ上位銘柄は、クラウドストライク(米国のサイバーセキュリティ企業)、ブロードコム(無線(ワイヤレス、ブロードバンド)および通信インフラ向けの半導体製品、ソフトウエアなどを製造販売する企業)、ゼットスケーラー(クラウドベースのセキュリティサービス企業)、パロアルトネットワークス(サイバーセキュリティを専門にしている企業)、クラウドフレア(世界100ヵ国以上にデータセンターを持つ企業)、サイバーアーク・ソフトウエア(イスラエルのセキュリティ企業)、アカマイ・テクノロジーズ(クラウドセキュリティー事業を提供する米国企業)、サービスナウ(米国の、デジタルワークフロー企業)、マイクロソフト、テナブル・ホールディングス(サイバーセキュリティソリューションのプロバイダー)です。

まつのすけコメント:サイバー攻撃に対するセキュリティ技術を活用した製品・サービスを提供する企業に投資しています。セキュリティ関連企業もAIのテクノロジーの導入を勧めており、金利が低下したら今後にも期待できる投信です。    

5位:iFree NEXT FANG+インデックス[NISA:つみたて投資枠][NISA:成長投資枠]

騰落率:9.79%    

どんなファンド?:インデックス投信で、組み入れ銘柄は、アップル、アマゾン、メタ・プラットフォームズ、アルファベット、ネットフリックス、エヌビディア、テスラ、マイクロソフト、ブロードコム、スノーフレイク(データクラウドなど)です。        

まつのすけコメント:NYSE FANG+指数(配当込み、円ベース)の動きに連動するインデックス投信です。GAFAM+エヌビディア+テスラの「マグニフィセント・セブン」、動画サブスク最大手、半導体、データクラウドの大企業に集中投資したい場合に選択肢となります。ナスダック総合指数よりさらにハイリスク・ハイリターンの傾向です。    

6位以下はこちら

6位:iFreeレバレッジ FANG+

7位:アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし) [NISA:成長投資枠]

8位:イノベーション・インデックス・AI[NISA:成長投資枠]

9位:ニッセイAI関連株式ファンド(為替ヘッジなし)[NISA:成長投資枠]

10位:HSBCインド・インフラ株式オープン[NISA:成長投資枠]

まつのすけ、今月の注目銘柄!

楽天・日経225インデックス・ファンド(楽天・日経225)[NISA:つみたて投資枠][NISA:成長投資枠]

どんなファンド?:配当込み日経平均株価(日経平均トータルリターン・インデックス)の値動きに連動するインデックス投信で、TOPIX(東証株価指数)と比較すると、ハイテク関連のウエートが高いのが特徴です。

 組み入れ業種トップ10は、電気機器27.0%、小売業比率12.4%、情報・通信業10.1%、化学7.1%、医薬品6.2%、機械4.9%、サービス業4.5%、輸送用機器業4.5%、精密機器3.8%、食料品3.5%です。

注目ポイント!:日経平均はNASDAQ指数との連動性が高い傾向があり、米国のハイテク株が上がる局面、半導体株などが強い局面では高パフォーマンスの傾向です。今年は絶好調となっており、史上最高値更新が現実的になってきました。

 信託報酬は年0.132%(税込み)と低コストで、保有残高に応じて年0.053%の楽天ポイントも還元されます。連動する株価指数の組み入れ上位銘柄は、ファーストリテイリング、東京エレクトロン デバイス、アドバンテスト、ソフトバンクグループ、信越化学工業、KDDI、ダイキン工業、ファナック、TDK、テルモです。

 信託報酬は年0.088%(税込み)と低コストで、保有額の年0.033%の楽天ポイントが還元されます。

まつのすけ、今月のがっかり

 年初は株価が軟調で1月は調整するかなと思い、新規獲得分を温存したのが失敗でした。月初の下落で押し目買いしていればよかったです。

 なお、S&P500の史上最高値更新から、次の最高値更新までの最大下落率は、平均▲5.7%、中央値▲4.5%、最高▲13.4%、最低▲0.6%です。過去実績では、▲5~▲14%程度の下落は覚悟しておく必要がありますが、ほとんど下がらないケースもあります。

 最高値を回復してから次にピークアウトするまでの期間は、平均885営業日(中央値614、最短92、最長2,695)であり、上昇トレンドがしばらく続くケースが多いです。

1月のポイ活実績:3万3,725ポイント

 楽天モバイルを契約していると、SPU(スーパーポイントアッププログラム)で楽天市場にてポイント倍率が+4倍となります。楽天市場で5万円以上のお買い物をすれば、制度改定前よりお得度がアップしました。

 楽天モバイルは料金が安く、また海外でも月2GBまで無料です。また、Rakuten Linkアプリを使えば、国内→国内ならびに海外→国内の通話も0円になります。

 海外旅行・出張の機会があると、とても便利でおすすめです。私もフル活用しており、もう楽天モバイル以外の選択肢はありません。プラチナバンドのサービスが開始すれば、さらに通信の改善も期待できそうです。