今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは148.40円
↓下値メドは147.70円
円高:円ロングはCTAの2024年のトップトレード
日銀ゼロ金利:日本経済にすでにデフレのサイン。日銀が現在のウルトラ金融緩和政策から脱却するチャンスは予想以上に小さい可能性
原油安:OPECの自主減産は、米国にシェア奪われるだけの結果に
ブラジル:OPEC+の加盟で生産量制限ならば、税収に影響
ECB利下げ:インフレ率3%以下の定着が必要条件
前日の市況
2024年16営業日目、1月22日(月曜)のドル/円は、前日比0.01円の「円高」だった。本日の日銀政策決定会合の結果公表を控えて148円台を挟んでのレンジ相場が続いた。
ドル/円は東京時間夜の初め頃に148.30円まで値を上げてこの日の高値をつけたが、NY市場では一時148.00円を割り夜遅くに147.61円まで値を下げてこの日の安値をつけた。しかし、再び148円台に戻して終値は148.14円だった。24時間のレンジ幅は0.70円。
レジスタンス:
148.30(01/22)
148.81(01/19)
148.84(23/11/28)
149.67(23/11/27)
サポート:
147.61(01/22)
147.04(01/17)
145.58(01/16)
144.82(01/15)
本日の見通し
今週は、日銀やECB(欧州中央銀行)、カナダ中銀の政策会合や、米GDP(国内総生産)速報値やPCEデフレータなどの重要な経済指標が発表される。日銀は本日の政策会合でマイナス金利やYCC(イールドカーブ・コントロール)政策の変動幅を据え置くと予想されているが、インフレ見通しや金融政策の方向性に関する発言に注目が集まっている。
ドル/円は、米経済指標の好調さと米長期金利の上昇がドル買いを支えるなかで147円台の買いが強い。この日も147台後半まで売られたが、結局148円台に戻している。
一方で、先週のようなドル買いの勢いは、徐々に弱まっているようだ。終値ベースで見ても、先週前半は平均1.00円ペースの勢いで円安が進んできたが、この日は前日比ほぼフラットだった。もっとも、日銀の植田総裁が政策変更に予想以上に慎重ということになれば、円売りが再燃するリスクがある。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
灼熱の炎に磨かれる黄金のように、試練によってこそ人は高められる – 大友宗麟
White Wedding
厚生労働省が1月10日発表した2023年11月の毎月勤労統計調査)によると、1人あたりの賃金は物価を考慮した実質で前年同月比3.0%減った。マイナスは20カ月連続だ。
日銀の植田総裁は、実質賃金について「マイナスのままでプラスに転じないことを非常に心配してみている。家計にインフレが大きな負担となっている」とコメントしている。
原材料の高騰に円安が追い打ちをかけて、日本のインフレ率は上昇している。一方で賃金の伸びはインフレ率に追いついていない。その結果、実質所得は減少の一途をたどる。海外の消費者はクレジットで買い物を続けて生活水準を維持するが、日本の消費者は生活を切り詰める傾向が強い。消費が縮小すると、企業は値上げを続けることができなくなって、インフレが一過性で終わってしまう可能性が高い。
これこそが、現在の日銀の政策運営にとっての最大の問題点だ。利上げをしなければインフレ上昇は止まらない。しかし、実質賃金はさらに安くなり消費が縮小する。かといって利上げをすれば、インフレは低下するかもしれないが、日銀の物価目標は未達成に終わる。金利高が日本を不景気にするので、これまた消費が縮小する可能性があるのだ。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル
タイムゾーン 分析
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