昨日の動向

8月7日 米ドル/円:[始値] 78.222 [高値] 78.734 [安値] 78.155 [終値] 78.595 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 97.002 [高値] 97.804 [安値] 96.827 [終値] 97.454 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 82.653 [高値] 83.209 [安値] 82.507 [終値] 82.944 ※数値はBID値です。

8月7日の外為市場は、ECBによる国債購入観測からリスク回避の動きが後退。主要通貨に対してドルが売られる展開となりました。

東京時間は、豪政策金利の発表がありました。政策金利は、市場の予想通り3.5%に据え置きでしたが、その後の声明文で「為替レートは高い」との声明を受けて豪ドル円は売られ一時82円70銭付近下落しましたが、売り一巡後は20銭程度の狭いレンジで推移しました。

欧米時間は、ECBによるイタリア、スペイン国債の購入観測を受けユーロが買われる展開となりました。ユーロドルは、1.2440付近まで上昇、ユーロ円も97円70銭付近まで上昇しました。また、野田内閣に対する不信任案提出の報道が伝わると、日本の政局懸念が台頭しドル円は78円70銭付近まで急上昇する等、円が売られる展開でした。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
方向感のない動きが継続するなか、昨日のイタリア・スペイン国債の利回りが低下した流れを受けて、ドルは対ユーロで下落した展開となっています。これを受け豪ドルなどリスクオンで買われる通貨が対ドルで買われていることもあり、ドルの上値は重い展開が継続される見込みです。一方で、円には高値警戒感も出ているようで、引き続き値動きの乏しい展開となりそうです。

想定レンジ 77.80-78.90

【ユーロ/円】
昨日は、ECBによる南欧債購入再開の流れなどを受け、スペイン債などが利回りが低下。ユーロは対ドル対円で買い圧力が高まっています。7月10日以来の98円台を伺う展開が予想されます。直近下値は、96円40銭付近。ここを下抜けると上値の重い展開に戻る可能性があるものの、円も積極的に買われる材料がないことから、堅調な流れが継続する見込みです。

想定レンジ 96.00-98.50

【豪ドル/円】
豪ドル/円は、最近の欧米株式市場の堅調ぶりを受け、買われやすい展開に。本日は、豪中銀金融政策決定会合、RBAキャッシュターゲットの発表があり、市場予想は3.5%の据え置きが大勢。将来的な利下げ観測も乏しいことから、上昇圧力が継続する見込みです。

想定レンジ 82.00-83.50

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス:78.80 79.00
サポート:78.00 78.10

【ユーロ/円】
レジスタンス:98.00 98.30
サポート:96.30 96.80

【豪ドル/円】
レジスタンス:83.30 83.50
サポート:82.00 82.50

※ 下記各5分足チャートは、当日 10:00 現在のものです。
※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
17:30 (英)鉱工業生産 -3.5% 1.0%
17:30 (英)製造業生産高 -4.3% 1.2%
19:00 (独)製造業受注 -0.8% 0.6%
21:30 (加)住宅建設許可 -3.9% 7.4%
23:00 (加)Ivey購買部協会指数 52.0 49.0
★★ 3:30 (米)バーナンキFRB議長の発言

明日の予定

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 07:45 (NZ)住宅建設許可 3.0% 5.7%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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