今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは146.15円
↓下値メドは145.00円
AIと金融:一般的な市販のツールでは、ポートフォリオの分析や選択といった複雑で特殊なタスクを適切に実行することは難しい
インフレ:消費者は価格の変化よりも、価格の水準に敏感
欧州経済:融資の伸びが2015年以来低水準のマイナス。金利高で企業が投資に後ろ向き
ドイツ経済:緊縮財政で2024年はゼロ成長
豪ドル:しつこいインフレと労働コストの上昇でRBA追加利上げの可能性高まる
市況
12日金曜日のマーケットでは、米長期金利の上昇を背景にドル買いが先行するなかドル/円は145.55円まで上昇した。しかし12月米PPI(卸売物価指数)が前月比マイナスだったことをきっかけにドル売りが勢力を盛り返し、ドル/円は144.35円まで下落してこの日の安値をつけた。PPIの前日に発表された12月米CPI(消費者物価指数)の上振れで高まったインフレ警戒感が後退し、FRBの早期利下げ観測が再び強まったことがドル売りにつながった。
週明け1月15日(月曜)は、株式市場で日経平均株価が連日でバブル後の高値を更新するなか、リスクオンムードに支えられてドル高/円安が進んだ。この日は144.87円でオープンしたが、ほとんど下げることなく、東京時間朝につけた144.82円が安値となった。
勢いはさらに続き145円台に乗せたが、米国市場がキング牧師誕生日で休場のため取引が少なかったこともあって146円には届かなかった。高値は夜遅くにつけた145.94円まで。終値は145.79円。
レジスタンス:
145.94(01/15)
146.42(01/11)
147.30(23/12/07)
147.50(23/12/06)
サポート:
144.82(01/15)
144.35(01/12)
144.32(01/10)
143.39(01/09)
日経平均株価は6日続伸し、3万6,000円台に乗せて約33年11カ月ぶりの高値をつけた。日本株の先高観は強い。今日のFX市場ではリスクオンを追い風にドル/円の146円チャレンジを期待したい。
今週は米国の経済指標は少ないが、1月FOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて、利下げを巡るFRB(米連邦準備制度理事会)の発言がドルの動きに影響を与える可能性があるので注意したい。
1月の高値/安値の50%は143.60円(ドル/円 1時間足チャート)
主要指標 終値
日の為替ウォーキング
今日の一言
天才は、誰もが見ているものを見て、誰も考えたことのないことを考える
Jack & Diane
12月の雇用統計の結果を受けてFRBが早期に利下げを開始しないとの見方が強まった。パウエルFRB議長は利下げ時期を明確にしていないが、マーケットでは3月に開始すると広く予想されていた。
利下げ時期が後ずれすると考える根拠は、指標データに見る雇用市場の過熱が続いているからだ。しかし、雇用統計データのクオリティ問題も指摘されている。非農業部門雇用増加数は+21.6万人だったが、家計調査に基づく雇用者数は2020年4月以来の大きさとなる68.3万人の減少と、大きな差があるのだ。
雇用統計は、サンプル数が年々少なくなり、データとしてのクオリティの劣化が指摘されている。米国の重要な経済指標の多くはアンケート調査に基づいているが、一般に家計調査の回答率が60%を下回るとそのデータの信頼性は低くなるといわれているが、NFP(非農業部門雇用者数)は40%程度、JOLTS(雇用動態調査)求人件数の企業からの回答率は30%程度しかない。また、スタートアップの小さい会社の雇用状況も調査から漏れている。
誤ったデータに基づいて決定される金融政策は、誤っている公算が大きい。利下げを急ぎすぎてインフレが再燃したり、あるいは遅らせすぎて経済がリセッションに陥ったりするリスクが高いということだ。FRBがこれまで以上にデータに頼る時代だからこそ問題はより深刻だ。
マーケットも影響を受けている。中央銀行の政策指針がないマーケットでは、好む好まざるにかかわらず個々のデータに過剰に反応することになり、望まれないボラティリティが生み出されているのだ。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル
タイムゾーン 分析
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