昨日(2012年7月24日)の動向

7月24日の外為市場は、フランス、ドイツのPMIが市場予想を下回ったことや、スペイン10年債利回りがユーロ発足以来の高利率となり、ユーロが下落しました。

東京時間は、中国のHSBC製造業PMI指数の改善、RBA総裁によるオーストラリアの景気について、楽観的な見通しを示したことで、豪ドルは堅調に推移しました。

欧米時間では、フランス、ドイツのPMI指数の悪化、スペイン10年債利回り上昇、ギリシャの財政調整が、条件達成できない見通しとの報道に、ユーロ全面安となりました。その度、WSJ紙にFRBが来週か9月に金融緩和の行動かとの記事に、一旦はユーロが買い戻されましたが、アップルの決算内容が悪く、株価下落となり、ユーロ、豪ドルは再び売られる展開となりました。米ドル/円は米長期債利回りの低下により、上値が重い展開が続いていますが、78円割れでの介入警戒感もあり、78円前半の狭いレンジで推移しました。

2012年7月24日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 78.389 78.390 77.095 78.140
ユーロ/円 94.996 95.012 94.109 94.256
豪ドル/円 80.434 80.715 79.831 79.888

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(7月25日)の展望

【米ドル/円】

本日米国では住宅関連指標の発表が控えています。また、23:00にはガイトナー財務長官の議会証言があり注目が集まります。
米国の住宅市場の回復は緩やかなドル高円安を示唆しますが、先日19日発表の中古住宅販売が弱かったことなどから下振れリスクもありそうです。またユーロ圏懸念もあって米長期債利回りに下押し圧力がかかりやすい中、ドル/円は引続き78 円前後での介入警戒感に挟まれ78円前後でのもみ合いが続きそうです。

想定レンジ 77.60-78.80

 

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 78.50 79.00 77.80 78.00

 

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

本日ユーロ圏ではドイツの経済指標IFO景気動向指数の発表が17:00に控えており注目が集まります。
市場予想値は前回結果よりも若干悪い数字となりますが、予想値を大きく下回らない限りは売り要因とはなりそうにありません。
引き続き、スペイン国債10年物が利回り7%を超えており、現在7.5%と依然として利回りが高い事もあり、ユーロ/円、ユーロ/ドルは依然として上値の重い状況が続きそうです。またユーロ/ドルが節目の1.2000ちょうどが近いこともあり、1.2000を割れ込み反発しない場合は、ユーロ/円は92円台を目指す展開となりそうです。

想定レンジ 78.70-80.00

 

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 94.80 95.30 93.50 94.00

 

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

豪ドル/円はユーロ圏懸念のこともあり、リスク回避の流れを受け売られやすい形となっております。
また、本日発表のあった豪州消費者物価指数が市場予想を下回ったことから当面は78円台を目指す形となりそうです。

想定レンジ 78.70-80.00

 

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 80.00 80.80 79.00 79.50

 

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日   10:30 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(7月25日)の主な指標

重要な経済指標の発表はありません。