昨日(2012年06月29日)の動向
6月29日の外為市場は、事前予想では、期待されていなかったEU首脳会議が、ほぼ合意に達したことを受け、蓄積されていましたリスクオフが巻き戻され、ユーロ、豪ドル、株式、商品相場が大幅に上昇しました。
東京時間は、EU首脳会議初日で銀行監督制度を統一することで合意したことを受け、ESMのスペイン銀行向け融資が、優先債権者扱いの放棄との報道で、ユーロは大幅に上昇しました。マーケットはリスクオンのドル売りの展開となり、米ドル/円は小動きに展開したものの、ユーロ/円、豪ドル/円は急伸しました。
欧米時間に入ると、メルケル独首相による発言で一旦はユーロ売りの展開になるものの、スペイン、イタリア等の資金調達コストを引き下げる安定化策の導入、EU基金による銀行への直接資本注入、ユーロ圏統一の銀行監督機関の創設で合意したことが好感されユーロは再上昇し対ドルで1.26918、対円では101.374レベルまで上昇しました。
2012年06月29日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 79.458 | 79.979 | 79.132 | 79.841 |
ユーロ/円 | 98.855 | 101.374 | 98.524 | 101.053 |
豪ドル/円 | 79.782 | 81.882 | 79.423 | 81.813 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(07月02日)の展望
【米ドル/円】
ドル/円は、今週末に控えている米国雇用統計が意識され、積極的なドル買いは抑えられそうですが、本日は週初ということもあり市場の悲観論の後退が継続し、米ISM が市場予想程度に収まれば、QE3期待を後退させドル円は80円台に向けてへ緩やかに上昇しそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 79.80 | 80.00 | 79.35 | 79.50 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
先週末のEUユーロ圏首脳会合でスペインなどの銀行に対し、資本を直接注入する合意を受けた市場の悲観論が後退しユーロ/円は買いが優勢となりましたが本日もその流れを継続できるか否かに焦点が集まりそうです。
102円ちょうど付近が次のレジスタンスとなり、102円台まで上昇した際には、利益確定の売りなどが出そうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 101.30 | 102.00 | 99.70 | 100.40 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
豪ドル円は先週末のユーロ圏首脳会合の結果を受け、リスクオンとなった流れを受け大きく上昇したました。
しかし82円付近は上値が重く、そのこともあり本日は上値は重く底堅いレンジ相場となりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 81.80 | 82.30 | 80.70 | 81.30 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 10:00 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(07月02日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★ | 16:55 | (独)製造業PMI | 44.7 | 44.7 |
★ | 17:00 | (欧)製造業PMI【確報値】 | 44.8 | 44.8 |
★ | 17:30 | (英)製造業PMI | 46.5 | 45.9 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します
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