今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは146.35円
↓下値メドは144.50円
今日の予想レンジ
↑上値メド:146.35 ↓下値メド:144.50
米世論調査:バイデン大統領で自分たちの暮らしが良くなったと考える有権者はわずか14%
米インフレ:ダラス連銀総裁「インフレは2%ではなく、3%へ向かっている」
FRB:いくら利上げしても米国で個人消費行動が衰えないことがFRBの悩みの種
FOMC:来年の投票メンバーは「ほぼ全員がハト派」
金価格:ヘッジファンドのフローと金価格の相関関係は70%以上
市況
2023年247営業日目のドル/円は、前日比0.71円の「円高」。24時間のレンジは1.46円。
12月12日(火曜)は146.10円でオープン。前日はほとんど下げなかったドル/円だが、この日は逆に始値から上昇することなく、東京時間朝につけた146.18円がこの日の高値となった。
NY市場では、この日発表された米国の11月CPI(消費者物価指数)が、インフレの緩やかな低下傾向を示したことで、指標発表直後の夜遅くに144.72円まで下げて、この日の安値をつけた。
今回のCPIはエネルギー価格の下落によって低下したが、住居費や中古車価格は相変わらず強いため、今夜のFOMC(米連邦公開市場委員会)の政策決定には影響を与えることはないとの見方が広まると、ドル/円は145円台を回復した。終値は145.48円。
レジスタンス:
146.18円(12/12)
147.30円(12/07)
147.50円(12/06)
サポート:
144.72円(12/12)
142.50円(12/08)
141.58円(12/07)
FOMC(米連邦公開市場委員会)は、本日まで2023年最後の政策会合を開催している。
パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、インフレ抑制のために、これ以上の利上げを急ぐ必要はなく、むしろ長期的には利下げの可能性があることを示唆するだろう。ただし、マーケットが期待するほどには、積極的に利下げを肯定することもないと考える。来年の利下げのサインとしてFRBが公表するドットチャートが注目だ。ドットチャートとは、FOMCメンバーが予想する将来の金利水準を点で表したグラフである。
パウエルFRB議長が、今夜のFOMCでインフレに対する勝利宣言を行う可能性はほぼゼロだ。またマーケットが期待する2024年の1.0%幅の利下げを肯定することもない。しかし、パウエル議長は、「長期間にわたる金融引締め」が「長期間にわたる高金利」とは異なることを示すかもしれない。これは、インフレがさらに低下すれば、利下げの余地があることを意味する。
注目は、最新版ドットチャートにおける、FOMCメンバーが予想する来年の政策金利の見通しだ。ドットチャートが2024年に1回の利下げしか示していなければ、マーケットは利下げを過剰に織り込んでいるということで、ドルは上昇、株式市場は下落するリスクがある。
逆に、もしドットチャートで2回以上の利下げが示されれば、それは非常に弱気的なサインとなる。ドル/円が急落する可能性がある。
2023年 騰落表
今日の為替ウォーキング
今日の一言
いいアイデアなら、とにかくやってしまうこと。許可を得るよりも謝る方がずっと簡単だ
Hold The Line
今週は中央銀行の会合が集中する「中央銀行ウィーク」だ。FRB(米連邦準備制度理事会)、ECB(欧州中央銀行)、BOE(イングランド銀行)、SNB(スイス中銀)、ノルウェー中銀、BCB(ブラジル中銀)、そしてBanxico(メキシコ中銀)が2023年最後の政策金利を発表する。
13日(日本時間14日明け方)のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、政策金利の据え置きが広く予想されている。FOMCは利上げを3会合連続で見送ることになる。
しかし、マーケットの関心、政策金利よりもFRBが四半期に1度公表する、先行き3年間の主要マクロ経済変数の予測(Summary of Economic Projections、SEP)だ。今回のSEPでは、インフレ率の予測が大幅に引き下げられる可能性が高い。
またドットチャート(ドットプロット)の最新版も公表される。ドットチャートとは、FOMCメンバーが予想するフェデラルファンド金利(政策金利)の見通しで、毎年3、6、9、12月に更新される。それぞれがひとつの点(ドット)の散布図になっているため、このように呼ばれている。来年の「利下げ」を予想するFOMCメンバーが何名いるか、そして利下げ幅の予想はどの程度かということが、今回のドットチャートにおける最大の注目点になる。
FOMC後の記者会見のパウエルFRB議長はおそらくタカ派的姿勢を維持したままで、インフレに対する勝利宣言もしないだろう。 しかし政策指針が、「長期間にわたる高金利」から「長期間にわたる金融引締め」へと微妙に変化する可能性はある。前者は「利下げをしない」ことを意味するが、後者はインフレ水準が下がれば、調整的な利下げも選択肢に含まれることを示唆する。
FOMCの翌日の14日は、ECB、BOE、そしてSNBの政策金利発表が発表される。ECBは9月に利上げして以来、2会合連続で政策金利を据え置く予想。今回の理事会ではECBスタッフによる最新のマクロ経済予測が公表される。済成長率、インフレ率ともに下方修正される方向で、ECBは来年利下げするとの予想も増えている。ラガルドECB総裁もパウエルFRB議長と同じく、マーケットが過度の利下げ期待を抱かないように全力を尽くさなくてはいけない。
SNBは今後の利下げを見据えた「ハト派的」据え置きの予想。スイスでは11月のインフレ率が前月比マイナスなった。一方、英国のインフレ持続の懸念が残り、MPCメンバーの数名は利上げに賛成票を投じると見られるなかでBOEは「タカ派的」据え置きを決定する予想となっている。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル
コーンチャート分析
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