今夜のG7緊急電話会合に注目集まる

昨日（2012年06月04日）の動向

6月4日の外為市場は,アジア株は大幅に下落しましたが、欧州、米株が下げ止まり、米国債の利回りが上昇し、豪ドル、ユーロが上昇に転じました。
米ドル/円は、78円を割り込む場面も見られましたが、米国債利回りの上昇を受け、78円半ばまで戻しました。

東京時間は、米ドル/円は、アジア株下落等にもかかわらず、政府、日銀からの介入警戒感から、78円を割り込むような動きは見られず、78円台前半で終始小動きに展開しました。

欧米時間に入ると、イギリスが女王陛下在位60周年記念による休場を受けて、欧州全体の流動性が低い中、株価が小幅反落に留まったことや、メルケル独首相がユーロ圏共同債、欧州連合での財政同盟に向けた協議についてどちらも前向きな姿勢を示したことで、ユーロは対ドルで1.25台、対円では98円手前まで上昇しました。

2012年06月04日のBID値	始値	高値	安値	終値
米ドル/円	78.101	78.479	77.981	78.335
ユーロ/円	97.091	97.983	96.748	97.903
豪ドル/円	75.764	76.309	75.226	76.179

米ドル/円　1時間チャート

ユーロ/円　1時間チャート

豪ドル/円　1時間チャート

本日（06月05日）の展望

【米ドル/円】

本日はISM非製造業景況指数の発表に注目が集まります。市場予想に反し前月を下回る場合には売り圧力が強まりそうです。ただし本日開催を予定されている日米欧7カ国（G7）財務相・中央銀行総裁の電話会議に注目が集まり、発言内容次第では株高・円安に向かう展開となりそうです。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
米ドル/円	78.50	78.80	78.00	77.60

米ドル/円　5分足チャート

【ユーロ/円】

昨日ユーロが対ドルで1.2500まで反発したこともあり、当面はユーロ円は円安方向に向かう展開となりそうです。
ただし昨日に続きロンドン市場が休場のため、上値は限定的な動きとなりそうです。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
ユーロ/円	98.50	99.00	96.80	97.30

ユーロ/円　5分足チャート

【豪ドル/円】

本日RBA(オーストラリア準備銀行）の政策金利発表が予定されています。市場予想では3.75％から3.5％に利下げが予想されており、利下げの発表が行われれば豪ドル/円は下落する展開となりそうです。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
豪ドル/円	76.50	77.00	75.20	75.80

豪ドル/円　5分足チャート

• ※ 上記各5分足チャートは、当日 　10：00 現在のものです。
• ※ コメント欄の語句について　R＝上値抵抗線　S＝下値支持線

本日（06月05日）の主な指標

注目度	発表時間	指標	予想	前回
★★	13:30	(豪)RBA政策金利	3.50％	3.75％
★	16:55	(独)サービス業PMI【確報値】	52.20	52.20
★	17:00	(欧)サービス業PMI【確報値】	46.50	46.50
★	18:00	(欧)小売売上高	-0.1％	0.3％
★	21:30	(加)住宅建設許可	-1.3％	4.7％
★★	21:30	(加)BOC政策金利	1.0％	1.0％
★★★	23:00	(米)ISM非製造業景況指数	53.5	53.5

• ※ 発表時間はいずれも東京時間
• ※ 注目度は★低～★★★高で示します

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