昨日の動向

5月30日 米ドル/円:[始値] 79.512 [高値] 79.561 [安値] 78.865 [終値] 79.060 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 99.372 [高値] 99.379 [安値] 97.744 [終値] 97.771 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 78.278 [高値] 78.291[安値] 76.679[終値] 76.727 ※数値はBID値です。

5月30日の外為市場は、特段大きな材料がない中、ギリシャ、スペインの問題に加え、イタリア国債入札が不調に終わったことで、ユーロが売り込まれる展開となりました。対ドルでは1.24を割り込み1.2360まで下落しました。

東京時間は、完全なリスクオフムードの中、ドル買い、円買いに挟まれ動きの鈍い展開ではありましたが、ユーロ/円の下げに連れる形で、米ドル/円は若干ではあるが下げに転じ79円前半まで下落しました。

欧米時間に入ると、一連のユーロ圏の問題懸念から、投資家によるユーロ離れは深刻であり、資産は安全な方に向かう形となりました。
顕著なのは、米国債であり、10年債利回りが1.61%と史上最低利回りとなり、また中古受託販売の不振と重なり、米ドル円は79.00、78.95にあったストップをつけに行き、78.865まで下落しました。しかし、明日に米雇用統計を控えていることや、NY連銀総裁が追加緩和に消極的発言をしたことにより、79円台小反発し79.060でクローズしました。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
前日に3カ月半ぶりに79円を割り込み78.865まで下落しましたが、本日は月末のドル買い要因、明日に米雇用統計を控え、ここから積極的に売り込みにくい展開が予想されます。レベル的にも当局からのけん制発言も出やすいと思われます。
ただし、ユーロ円をはじめクロス円発の下げには注意が必要です。

想定レンジ 78.600-79.80

【ユーロ/円】
依然として不透明である欧州問題のため、マーケット参加者のユーロ離れは深刻であり、ユーロ円も98円を割り込んだことにより、年初来安値である、96.987が意識されて来ています。欧州委員会はEMS(欧州安定メカニズム)で、直接問題のある金融機関に資金注入できるよう提言しましたが、ドイツ、フィンランドが反対を示しており、この足並みの悪さもユーロ上値を重くしている一因になっています。

想定レンジ 97.30-99.00

【豪ドル/円】
世界的な株価不調や、リスクオフの流れを受けて、上値が重い展開が続いています。一連の欧州問題等が解決するまでは、この流れは継続すると思われます。

想定レンジ 76.00-77.50

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス: 79.30 79.60
サポート:78.50 78.80

【ユーロ/円】
レジスタンス:98.00 98.60
サポート:97.00 97.30

【豪ドル/円】
レジスタンス:77.00 77.50
サポート:75.80 76.00

下記各5分足チャートは、当日 10:00 現在のものです。
コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
15:00 (英)ネーションワイド住宅価格 -1.0% -0.9%
★★ 15:00 (独)小売売上高 0.2% 0.8%
★★ 16:55 (独)失業率 6.8% 6.8%
★★ 16:55 (独)失業者数 -0.7万人 1.9万人
★★ 18:00 (EU)消費者物価指数【速報】 2.5% 2.6%
18:30 (南ア)生産者物価指数 6.9% 6.8%
19:00 (日)外国為替平衡操作の実施状況4/26~5/29
21:00 (南ア)貿易収支 -50億ZAR -55億ZAR
★★★ 21:15 (米)ADP全国雇用者数 15万人 11.9万人
★★★ 21:30 (米)新規失業申請件数5/26まで 37万件 37万件
★★ 21:30 (米)1QGDP【改定値】 2.9% 2.9%
21:30 (加)経常収支 -109億CAD -103億CAD
★★ 22:45 (米)シカゴ購買部協会景気指数 56.8 56.2
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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