昨日の動向

5月22日 米ドル/円:[始値] 79.307 [高値] 80.139 [安値] 78.264 [終値] 79.956 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 101.627 [高値] 102.102 [安値] 101.114 [終値] 101.418 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 78.590 [高値] 79.165 [安値] 78.169 [終値] 78.416 ※数値はBID値です。

5月22日の外為市場は、格付け会社フィッチが日本の格付けを引き下げたことで、米ドル円は上昇しました。また、ギリシャのユーロ圏離脱が現実味をおびてきて、ユーロが大幅に下落しました。

東京時間は、前日の中国景気刺激策への期待感から、株価が上昇しリスクオンの展開となり、米ドル/円、豪ドル/円は上昇しました。
しかし米ドル/円は、実需筋の売りで79.60手前で頭を押さえられる形となりました。

欧米時間に入ると、日本ソブリン格付けをシングルA+に格下げしたことや、米中古住宅販売が市場予想を上回ったことにより、米ドル/円は80.139まで上昇しました。その後、ギリシャ前首相がユーロ離脱への準備を検討しているとの発言により、ユーロは大幅に下落し、対ドルでは1.28前半から1.26575まで、ユーロ/円も101.114まで下落しました。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
昨日の格下げや、本日発表されました日本の貿易収支の赤字幅が予想以上の拡大を受け、下げにくい展開になると思われます。
しかし、上値は80.50からは実需筋の売りオーダーが並んでおり、大幅な上昇も難しく、80円前半で底堅く推移すると思われます。
本日の日銀政策決定会合の内容には注目されており、追加緩和期待もマーケットには織り込んでおり、期待外れの内容には、79.50レベルくらいの下落余地があると思われます。

想定レンジ 79.50-80.30

【ユーロ/円】
昨日のギリシャ前首相による発言を嫌気し、上値の重い展開が予想されます。引き続きヘッドラインで、マーケットは上下すると思われますが、基本的な流れは、戻り売りを狙っている市場参加者が多いようです。

想定レンジ 100.30-101.80

【豪ドル/円】
ギリシャ問題による、世界的株価下落が予想され、こちらも上値が重い展開になると予想されます。しかし、リスク選好と言われ下落してきた豪ドルではありますが、他と比べ依然として高金利を背景に、世界的に行き場のない投資資金が豪ドルに向かうのではと噂されており、テクニカル的にみて豪ドル円は77円前半での買いを狙っている向きが多いようです。

想定レンジ 77.60-78.50

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス: 80.30 80.50
サポート:79.30 79.80

【ユーロ/円】
レジスタンス:101.50 102.20
サポート:100.80 101.00

【豪ドル/円】
レジスタンス:78.60 79.20
サポート:77.30 77.80

下記各5分足チャートは、当日 10:00 現在のものです。
コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
17:00 (欧)経常収支 N/A -13億円
17:00 (南ア)消費者物価指数 0.5% 1.1%
★★ 17:30 (英)BOE議事録
★★ 17:30 (英)小売売上高 -0.8% 1.8%
19:00 (英)CBI製造業受注指数 -11 -8
20:00 (米)MBA住宅ローン申請件数 N/A 9.2%
★★ 21:30 (加)小売売上高 0.3% -0.2%
21:30 (加)景気先行指数 0.3% 0.4%
23:00 (米)住宅価格指数 0.3% 0.3%
★★ 23:00 (米)新築住宅販売件数 33.7万件 32.8万件

明日の予定

注目度 発表時間 指標 予想 前回
7:45 (NZ)貿易収支 4.00億 1.34億
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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