今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは148.00

 ↓下値メドは146.50 

インフレ日本:コアコアCPIは40年ぶりの高水準 
ゼロ金利解除:日本の機関投資家、2024年上半期の日本ゼロ金利解除を想定3
経済指標:100年前に設計された古い金融経済モデルは、ソーシャルメディアによって偏向された世界では役に立たない
トルコ利上げ:トルコ政策金利35%。年末までにあと5%利上げでサイクル終了か
ECB:利下げは2024年6月から開始。現在4%の政策金利は2026年前半までに2%へ

市況

 ヘッジファンドはドルのロング・ポジションを10月のピーク時から半分近くまで落としたが、それでも、マーケットの全体的なポジションは、依然としてドルロングのままだ。FRB(米連邦準備制度理事会)高官から、追加利上げに対して慎重な意見が相次ぐなかで、投資家は大量のポジションを保有し続けることに居心地の悪さを感じクリスマス休暇とFOMCの前にできるだけ縮小したいと焦っている。そのためドルが一時的に買い戻されることがあっても、そこが戻り売りのチャンスを提供することになって、さらにドル安が進む状況になっている。

 2023年238営業日目のドル/円は、前日比0.24円の「円高」。24時間のレンジは1.24円。
11月29日(水曜)は147.44円でオープン。東京時間昼前に147.00円を下に抜けると、146.66円まで下落してこの日の安値をつけた。

 しかし、NY市場になると買い戻しが優勢になった。夜遅くには147.90円まで戻してこの日の高値をつけた。この日発表された米国の7-9月GDP(国内総生産)改定値は、前期比+5.2%に上方修正された。中国を超える成長を続ける米経済に対してFRBが来年利下げをするのは難しいとの見方になった。しかし、ドルが反発するとすぐに戻り売りが入るのが今のマーケットの状態で、押し戻されて終値は147.22円。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

レジスタンス:
147.90円(11/29)
148.84円(11/28)
149.67円(11/27)

サポート:
146.66円(11/29)
146.44円(09/12)
145.89円(09/11)
144.44円(09/01)

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の為替ウォーキング

今日の一言

あなたにゴシップを伝える人は、あなたについてのゴシップを流す

Forever Young

 FRBが、金融政策決定プロセスにおける「経済データ重視」の方針を打ち出して以来、マーケットは米指標の結果に必要以上に一喜一憂している。

 今月は、米雇用統計が鈍化したことに続き、10月のCPI(米消費者物価指数)とPPI(米卸売物価指数)が、インフレ率の順調な低下を示したことで、12月FOMC(米連邦公開市場委員会)は「利上げなし」との見方が強まった。ドル/円は150円台後半から前半まで下落した。

 ところがその後発表された10月の米小売売上高が予想以上に強く、米国の消費は過熱状態が続いているとして、再び「利上げあり」との見方が増えた。これを受けてドル/円は151円台まで上昇し32年ぶりの高値となる152円台まであと一歩と迫ったが、弱い雇用関連のデータで米長期金利が低下すると、一気に149円台前半まで下落した。10月末の日銀会合で149.00円から151.70円まで2.70円貯めた円安預金はこの時点でゼロになってしまった。

 21日には感謝祭(サンクスギビングデー)前のポジションの調整が主導するドル売りで、10月3日の「うわさ介入」で急落した時とほぼ同水準の147円台前半まで円高になった。11月の最終週は150円台を狙うレベルまで再び反発したものの、FRB高官から、来月FOMCの「利上げなし」のフォワードガイダンスが相次いだことに加え、クリスマス休暇を控えたドルポジションの整理で一時146円台後半まで下落している。

 ドルが反発するとすかさず戻り売りが入り、さらに下落するというドル安スパイラル状態のなかで、ドル/円相場は2023年の最終月に突入する。

出所:楽天証券作成
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今週の注目経済指標

出所:楽天証券作成

今日の注目テクニカルレベル

出所:楽天証券作成

ヒートマップ分析

出所:楽天証券作成
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