昨日の動向

5月14日 米ドル/円:[始値] 79.937 [高値] 80.182 [安値] 79.679 [終値] 79.863 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 103.00 [高値] 103.355 [安値] 102.215 [終値] 102.425 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 79.979 [高値] 80.357 [安値] 79.378 [終値] 79.521 ※数値はBID値です。

5月14日の外為市場は、ギリシャ連立政権の難航、世界的に株価下落を背景にユーロ、豪ドルが下落、安全通貨として、米ドル、円が買われる展開となりました。豪ドルは対ドルで5か月ぶりに1.0000を割り込みました。

東京時間は、野田首相がWSJ紙とのインタビューで「円高に対応するため、すべての選択肢は可能」と述べたことで、米ドル/円は80.182レベルまで上昇しました。

欧米時間に入ると、ギリシャ連立政権協議の難航、株価、商品市場の下落など、リスク解消の動きから、ユーロ、豪ドルがさらに下落、対ドルでユーロは約4か月ぶり1.2900、豪ドルは約5か月ぶりに1.0000を割り込む展開となりました。
連れる形で、80円台で推移してました、米ドル円は、ユーロ/円、豪ドル/円の下げで、79.679まで下落しました。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
本日は米国の重要経済指標が予定されていることから結果次第では81円台に乗せる可能性もありますがギリシャを筆頭とした欧州への懸念材料を意識したリスク回避の動きがみられると思います。

想定レンジ 79.50-81.00

【ユーロ/円】
ユーロ/円は、ギリシャ情勢に加えて既にマイナス成長が予想されているユーロ圏GDP速報値が発表されます。
市場予想を下回る場合には財政再建の更なる遅延が意識され、引き続きユーロ売りの要因となりそうです。

想定レンジ 103.00-104.50

【豪ドル/円】
中国の景気減速と豪準備銀行(RBA)利下げは目先打ち止め感が高まるには至っておらず、それらを考慮すると当面豪ドル/円はリスク回避の流れが継続しそうです。また昨日原油、金なども下落していることから資源国通貨の豪ドル/円は売り圧力が強くなると思われます。

想定レンジ 79.00-81.00

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス:80.20 80.60
サポート:79.40 79.60

【ユーロ/円】
レジスタンス:103.00 103.80
サポート:102.00 102.20

【豪ドル/円】
レジスタンス:80.00 81.30
サポート:79.00 79.30

下記各5分足チャートは、当日 10:00 現在のものです。
コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
15:00 (独)第1四半期GDP【速報値】 0.1% -0.2%
17:30 (英)貿易収支 -84.00億 -87.72億
18:00 (欧)第1四半期GDP【速報値】 -0.2% -0.3%
★★ 18:00 (独)ZEW景況感調査 19.0 23.4
★★ 18:00 (欧)ZEW景況感調査 13.1
★★★ 21:30 (米)消費者物価指数 0.1% 0.3%
★★★ 21:30 (米)小売売上高 0.1% 0.8%
★★★ 21:30 (米)NY連銀製造業景気指数 9.00 6.56
★★ 22:00 (米)対米証券投資 325億 101億
22:30 (米)企業在庫 0.4% 0.6%
23:00 (米)NAHB住宅市場指数 26 25
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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