昨日の動向

5月11日 米ドル/円:[始値] 79.895 [高値] 79.987 [安値] 79.721 [終値] 79.925 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 103.357 [高値] 103.575 [安値] 102.967 [終値] 103.219 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 80.416 [高値] 80.572 [安値] 79.887 [終値] 80.065 ※数値はBID値です。

5月11日の外為市場は、米大手金融機関(JPモルガンチェース)が20億ドルの損失の報道を受け、米ドルは上値の重い展開となり、株価軟調と相重なって、豪ドルは対ドルで下落しました。

東京時間は、朝方発表されました、中国の鉱工業生産指数指数が市場予想を下回ったことで、豪ドルが下落する展開となり、対ドルでの取引は1.0000を割り込むレベルまで来ています。

欧米時間は、依然懸念されている、ギリシャのユーロ圏離脱や中国の経済成長の急激な鈍化にもかかわらず、さらなる大きな下落につながらなかったのは、リスク回避へのポジションはある程度スクエア状態(ポジションの傾きがゼロ)なったのではと、市場では言われています。米ドル/円は上記の結果から方向感なく、79円後半で終始小動きの展開となりました。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
本日は米国の経済指標が予定されていないことから、欧州のリスク回避傾向、株価や債券の動向を注視しつつも円買い圧力に上値を抑えられ、80円台前半でもみ合いが続きそうです。

想定レンジ 79.80-80.60

【ユーロ/円】
ユーロ/円は、ギリシャの総選挙でどの政党も政権樹立に十分な議席を確保できなかったことを受け早朝では103円台を割れ込む取引で始まっており、依然としてユーロ/円は売り圧力が強い模様です。
また103円ちょうど付近で踏みとどまっていることから反発が予想されます。

想定レンジ 103.00-104.50

【豪ドル/円】
先週末には中国人民銀行(中央銀行)が、預金準備率の50bp(0.5%)引き下げを行いましたが、今回の引き下げは市場で想定済みだったこともあり、豪ドル/円は特段目だった値動きとはなっておりません。
先週に引き続き今週も80円台を維持できるかに注目が集まります。

想定レンジ 79.50-81.00

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス:80.10 80.60
サポート:79.00 79.40

【ユーロ/円】
レジスタンス:103.60 104.00
サポート:102.50 102.90

【豪ドル/円】
レジスタンス:80.60 81.30
サポート:79.50 79.80

下記各5分足チャートは、当日 10:00 現在のものです。
コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
13:00 (独)卸売物価指数 0.4% 0.9%
16:15 (ス)生産者輸入価格 0.2% 0.3%
18:00 (欧)鉱工業生産 0.4% 0.8%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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