昨日の動向

5月8日 米ドル/円:[始値] 79.888 [高値] 80.076 [安値] 79.709 [終値] 79.884 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 104.275 [高値] 104.432 [安値] 103.521 [終値] 103.862 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 81.457 [高値] 81.648 [安値] 80.431 [終値] 80.816 ※数値はBID値です。

5月8日の外為市場は、ギリシャ連立政権樹立交渉が難航していることを嫌気し、欧州株価が下落したことを受けまして、ユーロ、豪ドルが下落しました。米ドル円は79円後半で終始小動きの展開となりました。

東京時間は、朝方発表されました、豪3月貿易収支が市場予想を上回る赤字額により、豪ドル/円は下落しましたが、米ドル/円が一時80円台に回復したことで下げ止まり、豪ドル円は81円前半で推移しました。

欧米時間は、ギリシャの政治的不安定要因により、欧州株価が下落し、マーケットは素直にユーロ、豪ドル売りの展開になりました。
一方米ドル円は、リスク回避の流れを受け、円買いへ向かいやすい相場展開でしたが、79円台には、この夏の電力需要不足を見越したエネルギー系実需筋の買いが並んでおり下げにくい展開となり、79円後半で終始小動きとなりました。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
ドル/円相場は引続き、ギリシャの政治的不安定を背景としたリスク回避傾向からくる、米国長期債利回りの低下から売り圧力を受けつつも、経済指標や材料が少ない中でドル/円は79円台後半で方向感の出にくい展開が続きそうです。

想定レンジ 79.600-80.60

【ユーロ/円】
ユーロ/円は短期的に好材料を期待できず売り圧力が継続しそうです。ユーロ圏ではギリシャ総選挙、フランス大統領選挙で財政緊縮路線の持続性への懸念が燻る中で、更なる景気悪化を示す指標が出る場合には景気悪化と財政悪化の悪循環が意識されやすくユーロ円は売り圧力が強まりそうです。

想定レンジ 103.00-104.50

【豪ドル/円】
豪ドル/円は昨日豪州3月貿易収支が予想を上回る赤字額で発表されたことで豪ドルの売りが優勢となり本日も昨日の流れを受け売り圧力が強まりそうです。ただし、79円台には夏場の電力需要に備えたエネルギー関連の実需の買い注文が増加しそうです。そのため本日の終値時点で80円台を維持できるかに注目が集まります。

想定レンジ 79.50-81.00

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス:80.10 80.60
サポート:79.30 79.60

【ユーロ/円】
レジスタンス:104.50 105.00
サポート:103.20 103.50

【豪ドル/円】
レジスタンス:81.30 82.00
サポート:80.00 80.50

下記各5分足チャートは、当日 10:30 現在のものです。
コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
15:00 (独)貿易収支 143億 147億
15:00 (独)経常収支 180億 111億
23:00 (米)卸売在庫 0.6% 0.9%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

経済指標はこちら