今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは151.50円
↓下値メドは150.10円
働き方変革:WFHの普及で、世界のオフィス空室率は昨年から20%上昇
利上げ終了:輸入インフレ抑制のために国内経済を弱めてバランスを取るという金融政策は終わりへ
FRB政策:「より高く」から「より長く」へ。金利引き上げより金利の安定的推移に重点
欧経済成長:第3四半期GDPはゼロ成長。低失業率や賃金上昇がECBの景気抑制策と相殺
英経済:ベイリーBOE総裁、スタグフレーションを示唆。「英国の潜在成長率は下落した」
市況
FRB(米連邦準備制度理事会)が、金融政策の決定において「経済データ重視」の方針を打ち出して以来、マーケットは米指標の結果に過敏に反応する体質になってしまった。
10月のCPI(米消費者物価指数)とPPI(卸売物価指数)が、米国のインフレ率が予想以上のスピードの進行を示したことで、12月FOMC(米連邦公開市場委員会)の「利上げをしない」との見方が強まった。これを受けて今週のドル/円は150円台前半まで円高になった。
しかし、10月の小売売上高は減速気味ながら依然として堅調で、FRBがインフレ再発防止のためにFRBは「利上げをする」との意見が強まるとドル/円は151円まで上昇することになった。
ところが、この日発表された雇用関連のデータが弱く、ドル/円は、32年ぶりの高値となる152円台まであと一歩と迫りながら、150円台前半まで振り落とされた。とはいえ、しっかり150円台に踏みとどまっている。3週間前にはこの水準で「円安だ、介入だ」と 騒いでいたのだ。
2023年229営業日目のドル/円は、前日比0.64円の「円高 円安」。24時間のレンジは1.15円。
11月16日(木曜)は151.26円でオープン。東京時間 夕方に151.43円をつけて前日の高値に並んだところで上昇が止まった。
NY市場では米指標に発表後、夜遅くに151円を下に抜けると未明に150.28円まで円高に動いてこの日の安値をつけた。終値はやや反発して150.73円。
レジスタンス:
151.43円(11/16)
151.78円(11/14)
151.91円(11/13)
サポート:
150.80円(200時間移動平均)
150.28円(11/16)
150.03円(11/15)
149.18円(11/03)
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
3人で秘密を守ることは可能だ。もし、そのうち2人が死んでいれば
Piano Man
ドル/円は円安街道をゆっくりと北上中だ。日銀の植田総裁が改めて緩和政策の継続を主張したことや、151円台に入っても、日本当局の「口先」介入がなかったことで、介入警戒感が薄れ、円売りに安心感が生まれている。IMF(国際通貨基金)は、「円の為替レートはファンダメンタルズに沿った動き」であり、日本の為替介入は支持しないとの見解を示している。
介入でファンダメンタルズは変わらない。円安がストップするとしても一時的だ。日銀とFRB(米連邦準備制度理事会)の政策スタンスが修正されない限り150円は単なる通過点で、来年前半には160円台の可能性もある。
そもそも介入の目的は、円安を止めることではなく、円安をゆっくりと長期間続けることである。介入は、円安が過熱しすぎて吹きこぼれそうになったときのびっくり水なのだ。円安のスピードが速すぎるようならば、財務省が為替介入をちらつかせる。円高に動くと、今度はすかさず日銀が大規模緩和を続けるとコメントする。この円安警官と円高警官の絶妙のコンビネーションのおかげで、 1月の安値から10ヵ月かけて25円も円安に戻すことに成功した。政府日銀の円安政策は大成功なのだ。
今週の注目経済指標
注目テクニカルレベル
Winners & Losers
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