今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは150.35円
↓下値メドは149.35円
利上げ:効果が弱い(タカ派)のか、効果が遅れているだけか(ハト派)で、意見対立
三重苦:利回り上昇、ドル高、エネルギー価格上昇の同時発生を、経済と市場が耐えられない
金融政策:中央銀行は最新の経済データに反応するだけで、長期の政策指針を持っていない
原油:米原油備蓄、過去5年の平均を5%下回るまで減少
欧インフレ:クノット理事「2025年にインフレは目標レンジに戻る」
市況
FOMC(米連邦公開市場委員会)と雇用統計はバックミラーに遠ざかり、実質残り1カ月半となった2023年のマーケットにドル高のターニングポイントが訪れようとしている。ドルのロングポジションが伸びきっているのはマーケットの周知の事実だが、今年はドルをショートにして何度も裏切られたことを考えると、大きなリスクをとることにはためらいがある。週明けのドル/円は150円台まで買い戻された。
2023年221営業日目のドル/円は、前日比0.66円の「円安」。24時間のレンジは0.80円。
11月6日(月曜)は149.27円でオープン。米10月雇用統計の弱い結果を受けてドル/円は先週金曜日(3日)に149円台前半まで下落したが、この日は全く下がらず安値は始値と同じ149.27円だった。
それからは1日かけて緩やかに上昇を続けて、明け方に150.06円をつけた。FOMC会合後から大きく低下してきた米長期金利が反発したこともドル買いにつながった。終値は高値と同じ150.06円。
レジスタンス:
150.06円(11/06)
150.52円(11/03)
150.93円(11/02)
サポート:
149.27円(11/06)
149.18円(11/03)
148.98円(10/31)
2023年 騰落表
今日の為替ウォーキング
今日の一言
過去を思いだせぬ者は、過去を繰り返す運命にある
Carry On Wayward Son
雇用統計が米国経済のサマリーだとすれば、米国経済は緩やかなペースダウンを始めている。
FRB(米連邦準備制度理事会)の引締め政策の効果がようやく出てきたようだ。
10月の米雇用統計は、NFP(非農業部門の就業者数)が前月比で15万人増加した。これは市場予想の18万人増を下回り、9月の29.7万人増(改定値)からも伸びが大きく減速した。また過去2カ月の就業者は、合わせて10.1万人の下方修正(減少)となっている。失業率は3.9%に上昇し、2022年1月以降で最も高い水準となった。一方、平均時給は前年同月比で4.1%増となり、賃金上昇の傾向は続いている。
10月は民間部門の雇用の減少が広範囲に及んだ。特に自動車・部品産業では、UAW(全米自動車労働組合)がフォード、GM、ステランティスに対してストライキを行ったことで、3.23万人が減少した。この結果を受け、過熱が続いてきた米労働市場に「緩み」が生じ始めたとの見方が出ている。
しかし、ストライキという特殊要因がなければ、今回のNFPは約21万人増となり、FRBが「ちょうどよい」と考える10万人から20万人のレンジの上限を超えていたことになる。雇用減少の要因となったUAWのストライキは、10月末に暫定合意に達した。労働者が仕事に復帰する来月以降は、逆に「雇用増加要因」となる可能性が高い。雇用市場が緩んだと判断するのはまだ早いだろう。
インフレ率を2%に戻すには雇用の伸びが「さらに減速する」必要がある、とFRBは考えている。今回の雇用統計は、FRBが追加利上げ圧力を受けるほど強くはなかった。だからといって、すぐに利下げが必要なほど弱くもない。FRBは「長期に渡る高金利」をしばらく続けることになり、政策変更に慎重な日銀との金利格差はこれからも続く。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル
タイムゾーン 分析
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