昨日の動向

4月5日  米ドル/円:[始値] 82.436 [高値] 82.471 [安値] 81.824 [終値] 82.338 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 108.324 [高値] 108.401 [安値] 106.878 [終値] 107.569 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 84.627 [高値] 84.951 [安値] 83.972 [終値] 84.810 ※数値はBID値です。

4月5日の外為市場では、ユーロ圏債務問題懸念の再燃を受け、ユーロが対主要通貨で下落しました。

東京市場では日経平均の下落を受けた投資家のリスク回避から円買いが進んだが、夕方にかけては特段の材料もなくもみ合いとなりました。

ロンドン市場ではイタリア・スペイン・フランスの国債利回りが上昇するなど欧州債務問題が再燃し、欧州株、時間外米株価先物も下落したことから東京市場の流れを引き継ぎ円買いが進み、ユーロ/円は一時的ではあるものの約1カ月ぶりに107円を割り込みました。

NY市場では欧州株が下げ幅を縮小、米国株も安くスタートしたものの、下げ渋ったことから巻き戻し的な動きとなり円売り・外貨買いが進みました。
米新規失業保険申請件数は予想より若干悪かったものの前回分からは改善していたことも円売りにつながったようです。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
今週末8日は海外はイースターのところが多く、欧州市場を中心に休場、米国は株式・商品市場が休場で債券市場は短縮取引になる。
本日は月に一度の米国雇用統計・失業率の発表があり、非農業部門雇用者数は4カ月連続の20万人増が予想されており、米労働市場の穏やかな回復傾向を示しそうです。米追加緩和観測が後退する中、強い数字ならドルをサポート要因となり押し目買いが予想されます。

想定レンジ 81.50-83.00

【ユーロ/円】
不調だったスペイン債入札を背景としたユーロ圏債務懸念やギリシャの2次支援策受け入れに伴う、周辺諸国における資金調達コストの上昇など、欧州ソブリンリスク等があり当面ユーロは下げ幅を拡大しそうです。

想定レンジ 105.80-107.50

【豪ドル/円】
中国人民銀行が今週末にも預金準備率の引き下げを実施するとのうわさもあり、昨日84円ちょうど付近がサポートとなりオセアニア通貨も底堅い動きでした。しかし今後も84円でサポートされずに84円を抜けてしまった場合、82.50付近まで下落する可能性があります。

想定レンジ 82.50-84.80

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス:82.30-35 82.45-50
サポート:82.00 81.80-85

【ユーロ/円】
レジスタンス:108.00 108.40
サポート:107.20 106.85-90

【豪ドル/円】
レジスタンス:84.95-00
サポート:84.30 83.95-00

下記各5分足チャートは、当日 9:30 現在のものです。
コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 21:30 3月失業率 8.3% 8.3%
★★★ 21:30 3月非農業部門雇用者数(前月比) 20.5万人 22.7万人
★★★ 21:30 3月時間当たり平均賃金 0.2% 0.1%
★★★ 21:30 3月民間部門雇用者数(前月比) 21.5万人 23.3万人
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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