昨日までの動向

3月12日 米ドル/円:[始値] 82.509[高値] 82.527[安値] 82.109[終値] 82.236 ※数値はBID値です。

3月12日米ドル/円は、陰線引けとなりました。
東京市場の米ドル/円は、先週末の米雇用統計で急伸した分の調整に終始する展開となりました。
日経平均が寄付きから1万円台で推移するも、達成感から反落すると対円通貨も上値重く推移し、米ドル/円は82.50レベルから40銭近く下落しました。
特に豪ドル/円は、週末に中国の貿易収支が発表され輸出額が予想を下回った事が嫌気され、86.40付近まで下押ししました。

欧米市場も、FOMCや日銀金融政策決定会合を前にポジション調整ムードとなりました。
欧米株式市場は中国の弱い貿易収支が影を落とすも、米国の景気回復期待を背景とした買いも旺盛で全般的に底堅い推移となりました。
米ドル/円も82円割れを試すも下がらず、ユーロ/米ドルも1.31アンダーを攻めきれず短期のショートカバーが入り、結果としてクロス円の買戻しを誘った模様です。ユーロ/米ドルは1.30台での中東筋の買いが噂され反発しました。
雇用統計を通過しFOMCや日銀政策決定会合を控え、様子見に終始する1日となりました。

米ドル/円 直近の値動きと主なイベント

東京市場概況

【米ドル/円】
米雇用統計後の高値から利食い売りが先行。その後は終始調整の動きが見られた。

欧米市場概況

【米ドル/円】
東京時間は82.50付近から82.10まで下落後、82.20~82.40のレンジ相場となり大きな動きは見られませんでした。
雇用統計の好結果を受け、米景気回復期待から82円台キープが続いており下値を固める動きになっております。
特に82.10近辺を固めた動きになっており、後半は82.20近辺を固める動きになって82.23でクローズしました。

【ユーロ/円】
ユーロ/円は、陰線引けとなりました。
東京時間はドル買いの影響からユーロ円も売られる展開となりましたが、最大問題のギリシャ債務交換が成立し、第二次支援が確実となった事からユーロ買いを誘発し、その後は上昇しました。
その後はスペイン財政赤字の問題が見え隠れし、一時下落に転ずるも、107.60近辺から上昇し108円台に回復しました。
その上昇の背景には、早ければ今週中にも第二次金融支援の承認を得るとの見方がでており、ユーロの不安を和らげた事にあります。
その後ユーロ/円108.19でクローズしております。

【豪ドル/円】
豪ドル/円は、陰線引けとなりました。
中国貿易収支が予想より大幅な赤字だったことを受け売りが先行しました。
一時86円近辺まで下落しましたが、その後は切り返し全体的にドルと円が売られた事に影響され豪ドルも上昇し、86.50まで達しました。
その後は欧州株や原油価格の不安材料もあり、方向感無く推移し86.49でクローズしました。

本日の展望

【米ドル/円】海外利食い売り本邦買い

日銀金融政策決定会合やFOMCの結果を見極めたいとの雰囲気が強い。
先週金曜日の雇用統計時につけた82円50銭前後の上値が重い展開となりそうです。
本日は27:15頃に予定されているFOMC政策金利&声明発表が注目です。
目先のレジスタンスは82.80(2010/5以降下げ幅38.2%戻し)83.10
サポートは82.10(先週雇用統計発表後の底値付近)81.80
想定レンジ 81.80-82.80

米ドル/円 日足チャート

【ユーロ/円】

日本時間19:00に予定されてるZEW景況感調査(独・欧州)、20:30ドラギECB総裁の発言に注目が集まります。
議題の中心はスペインの財政赤字問題だと思われます。
ギリシャに関しては民間との債券交換も高い参加率で完了し、本日から流通市場でギリシャの新発債の取引が始まっています。
ただ依然として市場の財政の先行き不安は根強いです。
107.50を割り込む形になれば、107円を割れまで下落する可能性があります。
目先のレジスタンス108.70(3月9日高値レベル)
サポート107.50(昨夜の安値)107.00(3/9からの上昇の半値)

ユーロ/円 日足チャート

【豪ドル/円】

1月の豪住宅ローンは市場予想-0.6%に対し前月比-1.2%となり、12月の+2.1%から落ち込みました。指標発表後は小幅に売られたものの、依然として強い、当面は2月3日に付けた88円丁度付近が重いと思われます。
レジスタンス87.50(3月9日高値)
サポート86.00 85.50 以後50pt刻み

豪ドル/円 日足チャート

ユーロ/ドル 週足チャート ・日足チャート

本日の主な指標

<欧米市場>
【注目度☆☆ 】 東京時間19:00  (独)ZEW景況感調査-3月      予想 10.0    前回 5.4
【注目度☆☆☆】 東京時間21:30  (米)小売売上高 -2月       予想 1.1%    前回 0.4%
【注目度☆☆☆】 東京時間27:15  (米)FOMC政策金利発表       予想 0.00-0.25% 前回 0.00-0.25%

※注目度は☆☆☆が高 ☆☆は中を示します。

 

参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
楽天FXビギナーズガイド

当レポート掲載時間:当日13時頃~翌日正午12時頃まで、当日最新版は13時頃に更新いたします。