昨日までの動向

3月 5日 米ドル/円:[始値] 81.768[高値] 81.858[安値] 81.153[終値] 81.527 ※数値はBID値です。

3月5日米ドル/円は、陰線引けとなりました。
東京市場は、中国全人代の政府活動報告で、今年のGDP伸び率の目標を昨年の8.0%から7.5%に引き下げるとの表明を受け、マーケットはリスクオフに、株安、円買いの動きとなり、米ドル円は81.50、81.40レベルのストップをつけ87.153レベルまで、ユーロ円も106.909レベルまで下落しました。

欧米市場では、株価下落で始まったものの、下げ止まりを見せ、米債券の利回り回復やISM非製造業、製造業受注の経済指標も市場予想を上回ったことで、米ドルはやや持ち直し、米ドル円は81.527レベルでクローズしました。

米ドル/円 直近の値動きと主なイベント

東京市場概況

【米ドル/円】
中国全人代のGDP成長率目標を7.5%との表明を受け円買いに傾斜。

欧米市場概況

【米ドル/円】
中国全人代の表明を受け81.153レベルまで下落を見た後、株価弱含む中、意外と81円前半の買いが強く、81円を割り込むことなく、株価の下げ止まり、米経済指標の市場予想上回る結果を受け81円なかばまで買い戻される展開となりました。

【ユーロ/円】
ユーロ/円は、陰線引けとなりました。
こちらも、中国全人代の表明を受け、リスクオフの円買いで106.909レベルまで下落、対ドルでも1.31592レベルまで下落しました。
しかし、ユーロドルは、1月13日の安値から2月29日の上昇分の3分の1下落分が1.3155レベルにあり、心理的サポートとなり、若干のユーロ買戻しとなり、107.758レベルでクローズとなりました。

【豪ドル/円】
豪ドル/円は、陰線引けとなりました。
中国の経済に一番影響を受けやすいオセアニア通貨は、中国全人代のGDP成長率の7.5%表明にAUD売り、円買いと大きく下げ、86.651レベルまで下落を見ました。

本日の展望

【米ドル/円】81円半ばの揉み合い

大きな材料が出て来ない中で、利益確定のドル売り円買いが少しづつ進んでいる様子です。
また、国内企業の期末要因も円買いを進ませる材料となりそうですが、まだ大きな動きは見えておりません。
8日の経常収支発表待ちで、ドルが上げ渋る展開が続きそうに思われます。
81.80を上抜ければ82円台も見えてくる状況で、ドル買い選好ですが、82円手前で戻り売りが出てきそうです。
サポートは変わらず81.20-81.00
予想レンジ81.30-82.50

米ドル/円 日足チャート

【ユーロ/円】上値が重い展開

107.50-107.80の小幅でのもみ合いが続いている状態です。
日本時間19時に発表予定の四半期域内総生産もインパクトに欠ける材料で、大きな動きには繋がらないと思われます。
一時ユーロドルでの利食いドル売りが出てユーロが買われる展開となっていたが、長くは続かず、ユーロドルでも揉み合いが続いております。
ギリシャ債務交換の不透明感が再燃しつつあり、リスク回避のユーロ売り円買いが意識されると予想されます。
レジスタンスは108.50
サポートは107.40-20、そして107円となっています。

ユーロ/円 日足チャート

【豪ドル/円】経常収支は悪化

今朝発表された経常収支(10-12月期)は-83.74億豪ドルで赤字額は予想を上回り、一時下落しました。
しかし、市場参加者の大半は予想の範囲内と楽観的判断をされている様子なので、底堅い動きとなると見られております。
RBA政策金利は据置の4.25%と予想されておりますが、2月よりも強気な見通しを示せば、AUDの買いが進みそうな状況です。
レジスタンスは88円、88円を抜ければサポートが88円になりそうです。
サポートは86.60、そこを割りこみますと86.10です。

豪ドル/円 日足チャート

ユーロ/ドル 週足チャート ・日足チャート

本日の主な指標

<欧米市場>
【注目度☆   】東京時間19:00   (欧)GDP 改定値  -4Q (前期比)  予想-0.3%  前回-0.3%

※注目度は☆☆☆が高 ☆☆は中を示します。

 

参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
楽天FXビギナーズガイド

当レポート掲載時間:当日13時頃~翌日正午12時頃まで、当日最新版は13時頃に更新いたします。