昨日までの動向

3月 1日 米ドル/円:[始値] 81.147[高値] 81.385[安値] 80.832[終値] 81.102 ※数値はBID値です。

3月1日米ドル/円は、陰線引けとなりました。
東京時間は朝方に発表されました、中国PM指数が市場予想を上回り、AUD買いや円売りの展開となりましたが、81.40アッパーの実需筋の売りやクロス円の売りにおさえられ、一時80.832レベルまで下落しました。しかし、依然として短期筋のファンドは81円割れは積極的に買ってくるようで、また80.80レベルにはエネルギー関連の輸入筋の買いもありサポートされる形となりました。

欧米市場では、注目されていました国際スワップデリバティブ協会(ISDA)では、ギリシャ債CDSで決済は起こらないと発表されたことで、債務交換プログラムが信用事由に当たらないことが確認されたことや、雇用関連の指標の好感を受けて、ドル買い戻し基調となり、EUR/USDは1.32814レベルまで下落し、米ドル/円も81円前半レベルまで上昇するも、クロス円の売りにおさえられ、戻りも限定的となり、81.102レベルでクローズしました。

米ドル/円 直近の値動きと主なイベント

東京市場概況

【米ドル/円】
81.50レベルからの実需の売り、80.80レベルの短期ヘッジファンドの買いでレンジで推移しました。

欧米市場概況

【米ドル/円】
ISDAでの発表や米雇用関連の指標の好結果を受け、USD買い基調になり、米ドル/円も上昇するもクロス円での売りに阻まれ上値の重い展開となりました。

【ユーロ/円】
ユーロ/円は、陰線引けとなりました。
ISDAでの発表を受け、前日のバーナンキFRB議長議会証言でのQE3の思惑後退を受けた、ドル買いが再認識され、EUR/USDは1.32814まで下落し、ユーロ/円も107.70アラウンドまで下落しました。その後も108円台を挟んだ動きで推移し、107.950レベルでクローズ。

【豪ドル/円】
豪ドル/円は、陽線引けとなりました。
中国PMIの好結果を受けまして、AUD買いになるものの、米ドル/円、ユーロ/円の下落につられ、豪ドル/円86.855レベルまで下落、しかし、原油の上昇を受け再度AUD買いに傾斜し、87.701まで上昇しほぼ高値圏の87.655でクローズ。

本日の展望

【米ドル/円】円安基調は変わらず

フィボナッチリトレースメントで見ますと、前回の高値81.681レベルは昨年4月6日の高値から10月31日の安値からのほぼ2/3戻しレベルであるため、そこがキーポイントとなりそうです。下値は80.50アンダーはエネルギー関連の輸入筋からの買いが入ってきており、限定的と思われます。
予想レンジ80.50-81.95

米ドル/円 日足チャート

【ユーロ/円】M&A絡みの噂で

日本の飲料会社による東欧のビール会社買収の噂で、108.35アラウンドまで上昇。しかし、依然LTRO、ギリシャCDS不安も残っており、市場では積極的な買いにつながり辛いと言われています。

ユーロ/円 日足チャート

【豪ドル/円】高金利に妙味

株高や、原油の上昇を背景に豪ドルは安定的に推移、また、高金利妙味もあり積極的な展開となっています。
しかし急激に上昇を続けている原油の下落や、3月6日にRBAによる政策金利の発表もあり、多少の調整が入る可能性もあると思われます。

豪ドル/円 日足チャート

ユーロ/ドル 週足チャート ・日足チャート

本日の主な指標

<欧米市場>
重要な経済指標の発表はありません。

 

参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
楽天FXビギナーズガイド

当レポート掲載時間:当日13時頃~翌日正午12時頃まで、当日最新版は13時頃に更新いたします。