今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは149.25円
↓下値メドは148.10円
日銀:10月にYCC変更許容幅1.5%に拡大へ
中国デノミ:人民元切り下げなら、大量の資金流失か
米平均賃金:一部の高給取りのデータで混乱、高めに算出されている可能性
欧中自動車戦争:EU、中国による電気自動車ダンピング調査実施へ
ECB利上げ:ミュラー・エストニア中銀総裁「利上げはもうないだろう」
欧インフレ:「2024年のインフレ率は3%超えで高止まり」- ECB見通し
市況
2023年202営業日目のドル/円は、前日比0.20円の「円安」。24時間のレンジは0.95円。
今月のこれまでのドル/円の高値は、3日のNY市場でつけた年初来高値の150.16円。安値は、その直後の「介入的」な動きで急落してつけた147.29円。レンジの中心値は148.725円。現在のレートは中心値とほぼ同水準にある。
10月10日(火曜)は148.50円でオープン。東京時間朝に148.15円まで下落したが、日経平均株価の大幅反発がリスクオンとなって夜の初め頃には149.10円まで上昇した。高値が149円以上となるのは9月26日から11営業日連続。勢いは鈍っているが、円安は続いている。終値は148.72円
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レジスタンス:
149.10円(10/10)
149.23円(10/09)
149.53円(10/06)
サポート:
148.15円(10/10)
147.29円(10/03)
147.01円(09/14)
米10年債の利回りは、5.00%の大台に迫っていたが、今週0.20%近く急落して、SVB(シリコンバレー銀行)が破綻して以来、1日で最大の低下幅を記録した。背景には、FRB(米連邦準備制度理事会)高官が相次いでハト派的な発言をしていることで、年内の利上げ見送りの見方が強まったことがある。
今年3月にSVBが破綻した時、マーケットはFRBが利上げサイクルを終了すると考え、10年債利回りは3.25%まで低下した。もちろん、米金融危機が発生することはなく、FRBはその後合計0.50%の利上げを実施している。
先週の雇用統計が堅調だったように、インフレ懸念がまだ残る現状では、FRBが追加利上げを見送ると断定するのはまだ早いだろう。今週発表される米CPI(米消費者物価指数)が重要だ。コアインフレが再加速しているならば、11月のFOMC(米連邦公開市場委員会)の利上げ確率がさらに上昇する可能性がある。
主要指標 終値
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今日の為替ウォーキング
今日の一言
何も質問しない人は、何でも知っているか、何も知らないかのどちらかだ – フォーブス
We Are All Alone
FRBが金融政策の運営にあたって課せられている法的使命とは「物価の安定」と「最大限の雇用」を達成することであり、FRBのデュアル・マンデートと呼ばれている。
デュアル・マンデートを具体的な数字で示すならば、「物価の安定」とは、コアPCEが2%の水準だ。PCEとは個人消費支出の略で、米国の家計が購入した財やサービスを集計した経済指標のことである。そのうち変動の激しい食品とエネルギーを除いた数字をコアPCEという。
「雇用の最大化」とは、失業率がNAIRU(Non-Accelerating Inflation Rate of Unemployment:非加速的失業率)の水準で、FRBはこれを4%と見積もる。
パウエルFRB議長の理想は、失業者を出さずにインフレ目標を達成することである。失業率は自然な人口動態と労働力の変化によって上昇させる。しかし、この理想の実現は非常に困難である。
FRBは「雇用の最大化」を達成した。あと残るのは「物価の安定」、すなわち労働市場を動揺させることなくインフレ率を下げることである。
CPI(消費者物価指数)は、昨年6月のピーク時から1/3に低下した。しかし、下落の大部分はベース効果とエネルギー価格の下落のおかげだ。ベース効果は1年後には消えているし、エネルギーが今後も低価格で推移するという保証はない。
一方、6月のコアPCEは前年比4.1%で、1年前の4.8%と比べてほとんど下がっていない。賃金上昇率は4.0%以上で高止まり、賃金と物価のスパイラルの脅威にも直面している。FRBはインフレとの戦いに勝利したのか?もしFRBがコアPCEに注目しているならば、決してそうではない。
CPIの低下を受けて、利上げ終了との見方が強まっている。たしかに政策金利はピークに達したと思われる。注意しなくてはいけないのは、利上げ終了と利下げは全くの別物であるということだ。長期間にわたる高金利の維持と、労働市場の大幅な調整の必要性が残っている。FRBの仕事はまだ終わっていない。
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今週の注目経済指標
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今日の注目テクニカルレベル
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コーンチャート分析(ドル/円、ユーロ/円)
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