【米ドル/円】調整の円買いで、米ドル/円、クロス円下落

昨日までの動向

2月 27日 米ドル/円:[始値] 81.262[高値] 81.681[安値] 80.127[終値] 80.624 ※数値はBID値です。

2月27日米ドル/円は、陰線引けとなりました。
朝方から、豪ドル/円で87円の大量のストップを付けに行ったのをきっかけに、米ドル円は81.50のオプショントリガーをヒットし、9ヶ月ぶりの高値81.681レベルまで上昇しました。その後は利益確定の売りに押され81円前半で終始小動きでした。

欧米市場では、このところのやや行き過ぎる感のある円売りに、マーケットで調整の円買戻しの動きが入った模様で、短期筋のストップを巻き込みながら、80.127レベルまで下落しました。特段材料らしい材料も無く、こじつけるとすればアジア時間に材料視されなかった、日本の2月の貿易収支が黒字に転換や原油、金の下落が材料にされたようです。
その後は、今まで買い遅れていたプレーヤーがドル買い動いたようで、80.624レベルで引けました。

米ドル/円 直近の値動きと主なイベント

東京市場概況

【米ドル/円】
81.50円のオプショントリガーヒットし81.681レベルまで上昇しました。

欧米市場概況

【米ドル/円】
東京時間とは一転し、調整の円買戻しの動きとなりました。短期筋による利益確定の売りやストップも巻き込んでの下落となり80.127レベルまで下落しました。

【ユーロ/円】
ユーロ/円は、陰線引けとなりました。
東京時間早朝に110円手前の109.962まで上昇後は、利益確定売りが出て、短期筋のストップを巻き込んで109円割れまで下落しました。欧州時間に入り、ここ数日の上げ幅が大きかった分、調整のスピードも速く、107.167レベルまで下落しました。
その後は、買い戻され、108.007レベルで引けました。

【豪ドル/円】
豪ドル/円は、陰線引けとなりました。
朝方から87円のストップを付けに行き87.486レベルまで上昇しましたが、やはり、円買戻しの動きにつられて85.611レベルまで下落しました。しかし、最近調整が進んでいたAUDは、米系ファンド筋から大量のAUD買い(AUD/USD,AUD/CHF,EUR/AUD)が入り、急上昇し豪ドル/円も連れて、86.714レベルで引けました。

本日の展望

【米ドル/円】あわてる本邦輸出筋

マーケットでは、基本的な円安の流れは変わってはいないといわれていますが、静観していた本邦輸出筋から売りが出てくるとの見方もあり、やや上値重い展開か。しかし、エルピーダメモリの破綻や、月末のドル買い需要、80円割れの厚い買いオーダーもあり下値も限定的か。
予想レンジ79.80-81.00

米ドル/円 日足チャート

【ユーロ/円】調整出やすい展開

米ドル/円同様、本邦輸出筋からの売りが出やすい展開となると思われます。テクニカル的に107.05アラウンドに200日移動平均線があり、現状サポートされるレベルとなっております。調整の売りがこのレベルを割り込むようですともう一段の下げの可能性も見られると思われます。

ユーロ/円 日足チャート

【豪ドル/円】選好通貨

昨夜は金、原油の下落にもかかわらず、AUDの買い意欲は強く、米系ファンド等は押し目は積極的に買ってくる展開となっています。
豪ドル/円は円買いの流れを受けやすいと思いますが、調整も早めに終わっており、下値は限定的と思われます。

豪ドル/円 日足チャート

ユーロ/ドル 週足チャート ・日足チャート

本日の主な指標

<欧米市場>
【注目度☆☆ 】東京時間22:00  (独)消費者物価指数速報値-2月 前月比  予想+0.5%  前回-0.4%
【注目度☆☆ 】東京時間22:30  (米)耐久財受注     -1月 前月比  予想-1.0%  前回+3.0%

※注目度は☆☆☆が高 ☆☆は中を示します。

 

参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
楽天FXビギナーズガイド

当レポート掲載時間:当日13時頃~翌日正午12時頃まで、当日最新版は13時頃に更新いたします。