今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは150.00円
↓下値メドは148.95円
モノ消費終わり:新型コロナ後の耐久消費財ブームは「完全終了」
FRB:パウエル議長は、少なすぎる利上げよりも、多すぎる利上げリスクを取る覚悟
米インフレ:ボストン連銀総裁「インフレ低下は一部セクターが大幅なディスインフレになっただけ」
英インフレ:BOEチーフエコノミスト「英国はインフレの2次効果に直面している」
ECB:ポルトガル中銀総裁、ECBの利上げすぎリスクを警告
市況
円の実力は、1995年(28年前)に比べて60% も下落している。購買力は固定相場制時代の1ドル=360円と同水準で、53年ぶりの低さだ。
2023年194営業日目のドル/円は、前日比「円安」。
9月27日(水曜)は149.01円でオープン。東京時間昼前に148.86円まで下落したが、その後は堅調に上昇を続け、明け方には11ヵ月ぶりの高値を更新しながら149.71円まで円安に動いた。終値は149.64円(前日比+0.55円)。
レジスタンス:
149.71円(09/27)
149.71円(10/24)
151.95円(22/10/21)
サポート:
148.86円(09/27)
148.70円(09/26)
148.25円(200時間移動平均)
148.24円(09/25)
今の相場は円安というより、ドル高だ。その背景に、米国の10年債利回りは、16年ぶりとなる4.63%まで上昇していることがある。5.00%台も時間の問題だ。しかし、高金利という逆風のなかでも、米国経済は強いままだ。一方ユーロは利上げレースから脱落。ECB(欧州中央銀行)が利上げをするほど欧州経済が悪化してユーロ安が進む悪循環に陥っている。
2008年以降、リーマンショック後の世界経済で圧倒的な力を誇っていた中国は、深刻な不動産危機で大ダメージを負い今年の経済成長は米国の経済成長を下回りそうだ。ドルの一人勝ちだ。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
「成功を喜ぶのはいいが、もっと大切なのは失敗から学ぶことだ。」- ビル・ゲイツ
Put Your Records On
世界の中央銀行にとって、インフレ期待の定着は悪夢でしかない。しかし、日銀は何十年もの間、そうなることを望んできたのだ。
日銀は逆にインフレ期待を刺激することに集中している。円安を煽って輸入インフレに火をつけ、日本人に物価上昇を長く経験させることで、インフレ期待を形成させようとしてきた。そして、ついに日銀はインフレの離陸に成功した。日本の消費者のインフレ期待は急激に上昇している。
植田日銀総裁は「長期的に2%のインフレ目標が達成された暁には、インフレ予想も大体2%になる」とインフレ期待が定着することを期待している。しかしインフレが都合よく2%で止まるはずないのは、他国が証明している。
もっとも、日銀は利上げしたくても、絶対にできない理由がある。将来税収で返済する必要がある国の長期債務残高、いわゆる「国の借金」は昨年6月末時点で1,255兆1,932億円だったと財務省が発表した。国民1人あたりで単純計算すると、初めて1,000万円を超えた。慢性的な財源不足が続いているほか、新型コロナ対策の巨額支出も借金増に拍車を掛けている。債務残高はここ10年で1.5倍に急増した。
金利が上昇した場合の利払い費負担が財政運営にとって重大なリスクとなる。日銀が利上げによって円安を抑える、あるいはインフレを抑制することは、ほぼ不可能な状態になっているのだ。
今週の注目経済指標
今日の注目テクニカルレベル
ヒートマップ分析(円ベース、ドルベース)
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