【米ドル/円】FOMC、低金利政策延長で米ドル円は78円台から下落
昨日までの動向
1月 25日 米ドル/円:[始値] 77.669[高値] 78.274[安値] 77.557[終値] 77.784 ※数値はBID値です。
24日米ドル/円は、陽線引けとなりました。
東京市場では、朝方発表された貿易収支の悪化による、日本国債の引き下げの思惑があり、円売り圧力がかかり、本邦実需筋の売りをこなしながら、米ドル/円は78円手前、ユーロ円は101.50を超えるレベルまで上昇しました。
欧米市場では、欧州勢は序盤から日本の指標の悪さに素直に反応し円売りに拍車をかかり、あっさり、米ドル/円は78円を突破しました。FOMCでは以前まで謳われていた、低金利政策が2013年半ばから、2014年終盤まで延長という、ハト派よりの声明が出て、78.20円アラウンドから77.60円を割り込むレベルまで下落しました。
米ドル/円 直近の値動きと主なイベント
東京市場概況
東京市場では、貿易収支の悪化や日本国債の格下げ思惑で、実需筋の売りをこなしながら78円手前まで上昇しました。
欧米市場概況
【米ドル/円】
欧州序盤はアジア時間の流れを引き継ぐ形で、円売りに拍車がかかり、78.10円アラウンドまで上昇、さらに、ドイツ政府がギリシャ債務交渉で民間債権者(銀行等)同様に、ECBが保有する債権を再編する提案を拒否する姿勢を見せ、EUR/USDでドル買いが入り、78.274円まで上昇しました。その後のFOMCでは、FF金利の据置き期間を従来の2013年半ば~2014年終盤まで延長という、サプライズなドル弱気声明に、77.557まで下落しました。
【ユーロ/円】
ユーロ/円は、陽線引けとなりました。
米ドル/円の上昇に連れる形となり、101.875まで上昇後は、ドイツ政府がギリシャ債務交渉で民間債権者(銀行等)同様に、ECBが保有する債権を再編する提案を拒否する姿勢で、EUR売りに素直に反応し101円を割り込む下落を見せました。
しかし、FOMCのサプライズ声明により、EUR/USDの上昇に伴い、ユーロ/円も101.927まで上昇し、行って来いの相場展開となりました。
【豪ドル/円】
豪ドル/円は、陽線引けとなりました。
日本時間9時30分に発表された、4Q-消費者物価コア指数が市場予想を上回ったことで、2月の利下げ予測が一旦は後退した事や、円売り基調をしっかり引き継ぎ、82.50手前まで上昇しました。
本日の展望
【米ドル/円】依然底堅い展開
実需筋の売りを相当こなしながら78.30手前まで上昇後、FOMCのハト派よりの声明を受けて、77円ミドルレベルまで下落したものの、マーケットは依然買い意欲が強く、77.50レベルでは積極的に買いが出てくる様です。オーダー状況は77.30から下に76.50まで、ストップ売り、78円台は依然実需の売りが並んでいます。
米ドル/円 日足チャート
【ユーロ/円】一喜一憂?
毎度毎度の、ギリシャ債務交換問題でマーケットは振り回されそうです。しかしながらアメリカの金融緩和政策や円売りの流れで、ユ-ロ/円は底堅い展開続くと思われます。
ユーロ/円 日足チャート
【豪ドル/円】他国の金融緩和が上昇を生む
FRBやECBでの金融緩和政策により、株価や商品相場の上昇が期待され、影響を受けるAUDは上昇しやすいと思われます。
しかし、このAUD高を懸念してRBAは2月に利下げするのではと、マーケットでは囁かれて来ており、この事が上値を抑える要因ともなっています。
豪ドル/円 日足チャート
ユーロ/ドル 週足チャート ・日足チャート
本日の主な指標
<欧米市場>
【注目度☆ 】東京時間22:30 (米)新規失業申請件数 予想値37万件 前回35.2万件
※注目度は☆☆☆が高 ☆☆は中を示します。
参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
楽天FXビギナーズガイド
※当レポート掲載時間:当日13時頃~翌日正午12時頃まで、当日最新版は13時頃に更新いたします。
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。