今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは147.85円
↓下値メドは147.00円
米利下げ:フィラデルフィア連銀総裁「FRBは利上げをやりすぎた」「2024年には利下げ始める」
米外食事情:強すぎる価格設定のせいで、米国でレストランの客離れが加速
トルコの物価:イスタンブール市、公共運賃51%値上げ。国は75%増税
利下げ:メキシコ中銀、9月から利下げサイクル開始か
インフレ続く:英インフレが2%まで下がるのは「早くて5年後(2028年)」
市況
2023年183営業日目のドル/円は、前日比「円安」。24時間のレンジは147.02円から147.74円。値幅は0.72円。
13日に発表された米国の8月CPI(消費者物価指数)は、前月比0.6%で、7月の0.2%から大幅に加速し、2022年6月以来の高い伸びとなった。前年比は3.7%となり、2カ月連続で前月を上回った。もっとも、ピークの2022年6月(9.1%)から大きく減速しており、インフレ圧力は緩和しつつあると言える。
FRB(米連邦準備制度理事会)にとって良いニュースは、食料品とエネルギーを除くコアCPIの前年比が4.3%と7月の4.7%から鈍化し、2022年5月以来の低い伸びとなったことだ。前月比は0.4%で、7月の0.3%からわずかに上昇したが、伸び率としては2022年6月以降では最も低かった。
米国のインレ率は、低下スピードに不満もあるが、全体としてインフレ圧力の緩和方向を示す内容であり、FRB(米連邦準備制度理事会)は9月の利上げを見送るだろうというのがマーケットのコンセンサスになった。
9月13日(水曜)は147.04円からスタート。この日もドル/円は買いが強く、安値は東京時間朝にわずかに下げた147.02円までだった。その後は堅調に上昇し続けて、NY市場では、米インフレ率の強い結果を受けて高値147.74円をつけた。ただFOMC(米連邦公開市場委員会)が9月利上げをするまで強くないとの見方が広まるにつれて上げ渋った。終値は147.48円(前日比+0.43円)。
レジスタンス:
147.74円(09/13)
147.87円(09/08)
147.88円(09/07)
サポート:
147.02円(09/13)
146.44円(09/12)
145.89円(09/11)
2023年 ドル/円 データ
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
完璧を怖れる必要はない。決してそこには到達しないから - サルバドール・ダリ
Do Ya Think I'm Sexy?
FRBが金融政策の運営にあたって課せられている法的使命は「物価の安定」と「最大限の雇用」を達成することであり、FRBのデュアル・マンデートと呼ばれる。
このデュアル・マンデートを具体的な数字で示すならば、「物価の安定」とは、コアPCEが2%の水準だ。PCEとは個人消費支出の略で、米国の家計が購入した財やサービスを集計した経済指標のことである。そのうち変動の激しい食品とエネルギーを除いた数字をコアPCEという。
「雇用の最大化」とは、失業率がNAIRU(Non-Accelerating Inflation Rate of Unemployment:非加速的失業率)の水準で、FRBはこれを4%と見積もる。
パウエルFRB議長の理想は、失業者を出さずにインフレ目標を達成することである。失業率は自然な人口動態と労働力の変化によって上昇させる。しかし、この理想の実現は非常に困難である。
FRBは「雇用の最大化」を達成した。あと残るのは「物価の安定」、すなわち労働市場を動揺させることなくインフレ率を下げることである。
CPIは、昨年6月のピーク時から1/3に低下した。しかし、下落の大部分はベース効果とエネルギー価格の下落のおかげだ。ベース効果は1年後には消えているし、エネルギーが今後も低価格で推移するという保証はない。FRBはインフレとの戦いに勝利したのか?もしFRBがコアPCEに注目しているならば、勝利宣言を出すのはまだ早いだろう
CPIの低下を受けて、利上げ終了との見方が強まっている。たしかに政策金利はピークに達したと思われる。注意しなくてはいけないのは、利上げ終了と利下げは全くの別物であるということだ。長期間にわたる高金利の維持と、労働市場の大幅な調整の必要性が残っている。FRBの仕事はまだ終わっていない。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル
ヒートマップ分析(円ベース、ドルベース)
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