【米ドル/円】米ドル売りもユーロ円の買いに支えられる

昨日までの動向

1月 18日 米ドル円:[始値]76.816[高値]76.854[安値]76.649[終値]76.799 ※数値はBID値です。

米ドル/円は18日、陰線引けとなりました。

東京市場では、76円台後半で小動きとなる中、実需のドル売りに上値が抑えられる展開となりました。

欧米市場では、IMFによる融資枠拡大や、格付け会社の見解によるイタリアのデフォルト懸念の後退をうけて、マーケットはユーロ買い戻しの展開となりました。

米ドル/円 直近の値動きと主なイベント

東京市場概況

東京市場では、76円台後半で小幅な動きとなりました。
安住財務相による、「スイスのように、水準を決めての為替介入は難しいが、行き過ぎた投機的な動きには、断固たる措置をとる。」の発言にもマーケットは反応せず。依然77円台にある実需の売りに上値を抑えられ、下値では介入警戒感から小動きに展開しました。

欧米市場概況

【米ドル/円】
欧米市場では、ユーロに対する好感的な事象により、リスク回避による米ドル売りが先行。
しかしながら、76円台半ばまでの、下落にとどまり、ユーロ円の買いに連られて、元のレベルの76円後半へ戻る展開になりました。

【ユーロ/円】
ユーロ円は、陽線引けとなりました。
IMFによる1兆ドル規模の融資枠拡大報道(後に5000億ドルに修正)や、格付け会社フィッチによる、イタリアのデフォルトは予想してないとの見解を受け、マーケットはユーロ買戻し優勢の展開になり、98円台後半まで上昇しました。
その後、IMFによる融資枠拡大の規模が5000億ドルに修正されたことや、利益確定の売り等に抑えられるも、高値圏で引けました。

【豪ドル/円】
豪ドル円は、陽線引けとなりました。
序盤、79円台前半でもみ合いとなった後、ユーロ円の上昇に連られるように80円台に乗せてくる場面も見られましたが、12月の失業率の発表が控えていることもあり、ポジション調整の売りが出て、上値を抑えられる展開となりました。

本日の展望

【米ドル/円】レンジ取引か

依然として、レンジブレークする動きが見られず。
上値は実需の売りに抑えられ、下値は介入警戒感もあり、本日も動意薄の展開になりそうです。

米ドル/円 日足チャート

【ユーロ/円】リスクオンの流れに乗るか

昨日のユーロ好材料を維持できるかが鍵になりそうです。ギリシャ債務交換協議の見通しの結果で左右される展開になりそうです。今朝の日経新聞にノボトニーオーストリア中央銀行総裁による、ユーロ円介入けん制発言も今のところ、上値を抑えてる材料になっているようです。

ユーロ/円 日足チャート

【豪ドル/円】失業率改善

午前9時30分の失業率の発表を受け、失業率は改善したものの、雇用者数が-2.93万人と予想を大きく下回った事をうけ、79.60円を一瞬割り込む展開になりました。
しかしながら、雇用者数の減少はパートタイマーが大幅に減り、フルタイム労働者が増加したことで、下げ止まりを見せました。
指標発表(予想) 失業率=5.2%(5.3%) 雇用者数変化=-2.93万人(1.00万人)。

豪ドル/円 日足チャート

ユーロ/ドル 週足チャート ・日足チャート

本日の主な指標

<欧米市場>
【注目度☆☆ 】東京時間22:30 (米)消費者物価指数-12月 予想値0.1% 前回 0.0%
【注目度☆☆ 】東京時間22:30 (米)新規失業申請件数 予想値38.5万件 前回39.9万件
【注目度☆☆ 】東京時間24:00 (米)フィラデルフィア連銀指数-1月 予想値10.3 前回6.8

※注目度は☆☆☆が高 ☆☆は中を示します。

 

参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
楽天FXビギナーズガイド

当レポート掲載時間:当日13時頃~翌日正午12時頃まで、当日最新版は13時頃に更新いたします。