昨日(2016年05月26日)の動向

木曜日の米ドル/円は、東京時間午前に110円前半から109.41円まで急落。特別なニュースが出たわけではありませんが、110円台前半での足踏み状態を眺めてこの水準を短期的な高値と見切って売りが出たとも考えられます。
ここまで円安を後押ししてきたのは、いうまでもなく米利上げ期待です。しかし利上げの根拠は何かというと、FOMC議事録に書かれていた1ヵ月前の見通ししかありません。米ドル/円が一段高へと昇るには、新しい材料が必要と思われます。

米ドル/円はしばらく109円台でもみあいを続けた後、NY時間になって4月の米耐久財受注が1月以来の大幅な伸びを示したことを受けて、一時110.21円まで反発しました。ただし、民間設備投資の先行指標とされるコア受注が予想に反して減少する弱い部分も指摘され、上値は限定的。再び109円台へ下落すると、109.744円(前日比-0.467円)で引けました。

今夜は米1-3月期GDP(改定値)の発表があります。市場予想は前期比+0.9%で、速報値(+0.5%)から上方修正の期待がかかっています。予想を上回る数字は、米利上げの確信をさらに深めることになるでしょう。また、その後日本時間深夜には、注目のイエレン議長の発言が控えています。

2016年05月26日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 110.165 110.229 109.417 109.744
ユーロ/円 122.898 123.066 122.258 122.842
豪ドル/円 79.273 79.488 78.449 79.273

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2016年05月27日)の展望

【米ドル/円】

日本がホスト国となって開かれているG7首脳会議において安倍首相は、世界経済について「リーマンショック前後と似た状況の危機的状況にある」と主張しました。消費税増税延期の条件として自ら定めた「リーマンショック級」をG7共通の認識とすることで、増税延期反対派を封じ込めたい意図があるのは明らかです。とはいえ、FRBが来月にも利上げをしようとする状況でこの主張はさすがに無理筋ではないでしょうか。

レジスタンスは111.90円(2016年04月28日高値圏)、サポートは 108.72円(2016年05月18日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 111.90 112.80 108.72 107.10

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは123.91円(2016年05月18日高値圏)、サポートは 121.48円(2016年05月06日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1230ドル(2016年05月19日高値圏)、サポートは 1.1055ドル(2016年03月16日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 123.91 124.64 121.48 119.10

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは79.95円(2016年05月20日高値圏)、サポートは 78.15円(2016年05月06日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 79.95 80.65 78.15 77.50

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2016年05月27日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2016年05月27日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 21:30 (米) 1-3月期GDP(改定値)(前期比年率) 0.9% 0.5%
23:00 (米) 5月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 95.4 95.8
★★★ 26:15 (米) イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言 - -
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します