2023年8月の保有額:22万4,552円

 8月はフィッチが米国の格付けをAAAからAA+に格下げしてから、世界的に株価が中旬にかけて軟調で足踏みとなりましたが、為替は円安になりました。バリュー株が優位の展開となっています。

 保有投資信託の8月の運用益÷前月末残高の月間騰落率は+1.00%、連載開始からのトータルリターンは+37.95%です。eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)の前月比は+1.29%、同期間のトータル+22.36%で、前月はわずかにアンダーパフォームでしたが、通算は大きく上回っています。

 円安になったので為替ヘッジなしの場合は有利になり、日経平均連動投信とレバレッジ投信がマイナス寄与しました。

 以前は株安・円高が同時に進む傾向がありましたが、昨年からFRB(米連邦準備制度理事会)の金融引き締め懸念・金利上昇時による株安時は、円安となる傾向があり、日本の投資家にとっては助かっています。ただし、この関係性は未来永劫(えいごう)続くわけではない点に注意。FRBが利下げに向かう局面では、株安・円高になる可能性があります。

 なお、季節特性では9月も軟調な傾向ですが、今秋~来春にかけては大局的に株価が上昇すると考えています。

2023年8月時点の、エリア別ポートフォリオを解説!

 8月は主に全世界株を購入し、米国株やインド株投信も追加しました。国別のパフォーマンスではインドが好調です。

 米国の10年債~30年債の上昇が気がかりですが、インフレが再加速しない限り、FRBの利上げはあってもあと1回程度と考えています。利上げ停止期間は米国株のパフォーマンスが良い傾向にあり、各種データからはS&P500種指数は向こう半年~1年程度は良い可能性が高いと考えています。

 引き続き世界株・米国株をメインとし、悲願のデフレ脱却が見え始めている日本、中国からの資金シフトの恩恵を受けるインドも有力だと想定しています。

2023年8月時点の、タイプ別ポートフォリオを解説!

 9月は8月に続いて株価が軟調な傾向がある月なので、引き続き、無難なスタンダードタイプの投資信託を中心に据えています。先月は米国株・日本株のどちらもバリュー株の優位が続いており、この連載の保有投信の日本株関連では、JPX日経400アクティブ・オープン 米ドル投資型日本製鉄グループ株式オープンが好調でした。

 引き続き、主要指数がコアで、サテライトとして日本株はバリュー&インデックスの二刀流、米国株はグロースに重きを置いたポートフォリオで臨みます。

2023年8月の保有投資信託~騰落率ベスト10

 2023年8月1~31日までに、新たに購入した投資信託のうち、*騰落率ランキングをご紹介します。NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)は、国債や社債以外の株式、投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(リート:不動産投資信託)など、全て購入できるので、[つみたてNISA]で購入できるもの、[iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)]で購入できるものに、それぞれマークを付けています。ご参考ください!

*騰落率:投資信託が、一定期間内にどれだけ値上がり・値下がりしたかを知るために、価格の変化率を計算したもの。

1位:高成長インド・中型株式ファンド(年1回決算型)

騰落率:5.88%    

どんなファンド?:インドの主要指数と比較すると独自性があります。

 Mahindra & Mahindra Financial Services(自動車関連の融資サービス・リース)、Cholamandalam Investment and Finance Company(金融)、Cummins India(エンジン・発電装置)、Power Finance Corporation(政府系の⾦融サービス)、Persistent Systems(ソフトウエア)、Supreme Industries(プラスチック関連製品)、The Federal Bank(銀行)などが組み入れ上位です。

まつのすけコメント:インドの取引所に上場している中型株式・預託証書(DR)・上場予定企業などに投資を行うアクティブ投信です。「R&Iファンド大賞 2023」において、優秀ファンド賞(投資信託/インド株式部門)に選定された実績があります。    

2位:新生·UTIインドファンド

騰落率:5.22%

どんなファンド?:成長性の高いインド株式に投資しているのが特徴の投資信託で、組み入れ上位銘柄は、HDFC銀行(インドの民間銀行大手)、ICICI銀行(民間銀行大手)、LTIマインドツリー(ITサービス企業)、バジャジ・ファイナンス(金融サービス会社)、コタック・マヒンドラ銀行(銀行および金融サービス会社)、アベニュー・スーパーマーツ(スーパーマーケット大手)、インフォシス(デジタルサービス大手)、インフォエッジ・インディア(ITコンサルティング大手)、アストラル(配管システムメーカー)、コフォージ(ITコンサルティング・ソフトウエアサービス大手)です。    

まつのすけコメント:インド株に投資するアクティブ投信で、50数銘柄に投資しています。成長性が高い国であるインドの企業の中で、さらに成長の観点で魅力的な銘柄の組み入れを企図しています。個人的には、コアは無難なインデックス投信、サテライトでアクティブの投資信託を少し購入しています。

3位:米国インフラ関連株式ファンド<為替ヘッジなし>(グレート・アメリカ)

騰落率:4.56%    

どんなファンド?:組み入れ上位銘柄は、インフラ建築の設計のテトラ・テック、特殊工事請負会社のクアンタ・サービシーズ、建設会社のスターリング・インフラストラクチャー、工事会社のマステック、大手電力公益会社のネクステラ・エナジー、大手廃棄物管理のウエイスト・マネジメント、水道のアメリカン・ウォーター・ワークス、天然ガスのアトモス・エナジーなどです。

 バリュー株優位の際にS&P500や世界株指数をアウトパフォームする傾向にあります。   

まつのすけコメント:米国株のアクティブ投信です。人々の生活に必要不可欠な設備やサービスを運営・提供する「インフラ運営関連企業」と、インフラの整備・構築などに携わる「インフラ開発関連企業」の株式に投資します。原則として為替ヘッジはなく、米ドルに対して円安になると有利になり、円高になるほど不利になります。    

4位:米国インフラ・ビルダー株式ファンド(為替ヘッジなし)

騰落率:4.41%    

どんなファンド?:組み入れ上位銘柄は、建設・土木業(クアンタ・サービシーズ、マステック、エイコム)、電気設備業(イートン、ハベル、ロックウェル・オートメーション)、建設資材(バルカン・マテリアルズ)、建設関連製品(トレイン・テクノロジーズ)、金属・鉱業(ニューコア)、商社・流通業(ユナイテッド・レンタルズ)などです。

まつのすけコメント:米国のインフラ設備の建設・改修・メンテナンス、建設資材の生産・輸送などに直接関わる企業の株式に投資するアクティブ投信です。為替ヘッジはありません。インフラ関連銘柄に投資したい場合に選択肢となります。

5位:イーストスプリング・インド・インフラ株式ファンド

騰落率:4.10%    

どんなファンド?:成長が続く可能性が高いインドのインフラ関連株式に投資できます。

 組み入れ上位銘柄は、ウルトラ・テック・セメント(インドのセメント関連大手)、ICICI銀行、アクシス銀行、ラーセン&トゥブロ(建設大手)、リライアンス・インダストリーズ(インドの富豪が筆頭株主のインド最大のコングロマリット)、バルティ・エアテル(電気通信)、ブリゲード・エンタープライズ(不動産開発会社大手)、インド・コンテナ(鉄道輸送サービス)、フェニックス・ミルズ(ショッピングモール開発大手)、タタ・スチール(財閥グループの鉄鋼メーカー)です。

まつのすけコメント:主にインドの金融商品取引所に上場するインフラ関連株式に投資する投資信託です。為替ヘッジは行わないので、インド・ルピーなどに対して、円安になると基準価額にプラスになります。    

6位以下はこちら    

JPX日経400アクティブ・オープン 米ドル投資型(JPXジャスト)
ベトナム成長株インカムファンド
iFreeNEXT インド株インデックス
日本製鉄グループ株式オープン
イーストスプリング・インド消費関連ファンド

まつのすけ、今月の注目銘柄!

銘柄名 iFreeNEXT FANG+インデックス

どんなファンド?:NYSE FANG+指数は10銘柄に等金額で投資するのが特徴のインデックスです。

 組み入れ銘柄は、アップル、Amazon.com、メタプラットフォームズ(Facebook・Instagram・Threadsなど)、アルファベット(Google・YouTubeなど)、ネットフリックス、エヌビディア(半導体大手)、テスラ、マイクロソフト、AMD(半導体大手)、スノーフレイク(データクラウドなど)です。

 NASDAQ-100が特別リバランスを発動し、メガテックのウエートが減少しました。したがって、世界トップクラスのテクノロジー企業に集中投資したい場合、FANG+の独自性の魅力が相対的にアップしました。

注目ポイント!:NYSE FANG+指数(円ベース)の動きに連動するインデックス投信です。NYSE FANG+指数は、次世代テクノロジーをベースに、グローバルな現代社会で人々の生活に大きな影響を持ち、高い知名度を有する米国上場企業に投資しています。為替ヘッジはなく、円安になると好影響、円高は悪影響となります。

まつのすけ、今月のがっかり

 8月初めにフィッチが米国債の格付けをAAAからAA+に格下げした際に、投信を売るかどうか迷いましたが、投資信託は中長期保有に適した金融商品ですので、特に何もしなかったのが裏目に出ました。今年は直感に従ったらプラスなのに、様子見した結果マイナスになることが多く、切ない状況が続いています。

 なお、次ムーディーズが米国債を格下げしたら、主要格付会社は全てAAAでなくなります。こうなると、運用対象はAAAのみというルールの膨大な資金、米国債の担保価値の低下などで、一時的に大混乱に陥る可能性があります。

 もし将来ムーディーズが米国債を格下げしたら、株や債券は一斉にクローズし、オールキャッシュに移行する予定です。

8月のポイ活実績:5万7,193ポイント

 8月はスマホアプリだけでポイントを得られるサービスで、細かく楽天ポイントを得ました。

楽天スーパーポイントスクリーン:表示される広告をタップで毎日5~6ポイント
楽天チェック:ローソン・デイリーヤマザキなどの対象店舗にてチェックインでポイントゲット
楽天PointClub:毎日3回対象の画面を開くと2ポイント
楽天ポイントモール:クリックだけでポイントゲット(不定期)
楽天e-NAVI:楽天カード会員は広告クリックでポイントゲット

「塵も積もれば山となる」は、本当にそのとおりだと思います。エレベーターの待ち時間、動画視聴時で手が空く時間などを有効活用してマメにポイントゲットに取り組みます。