昨日(2016年06月01日)の動向

6月の米ドル/円は円高スタート。東京時間午前に高値110.83円まで上昇した後は暫くもみ合いが続きましたが、午後になってドル売りが強まると110円台を割り込み、NY時間には109.04円まで大幅下落。その後は米製造業ISMが予想を上回ったことで、買戻しが入り、109.536円(前日比-1.183円)で引けました。

この日、安倍首相は消費増税再延期を公式表明。再延期は想定の範囲でしたが、「リーマンショック直前の危機的状況」にもかかわらず、経済対策は今年の秋まで発表予定がなく、また具体的なプランも無いことに、海外の市場関係者は一様に失望を隠しきれないようでした。結局、消費増税先送りが唯一の経済対策ということになり、アベノミクスの成長戦略をテーマにした円安相場が終わったとの見方も出ています。

豪ドルは堅調。この日発表された豪1-3月期GDPが予想を上回る強さとなったことで、豪ドルは対ドルで0.7298ドルまで上昇。豪ドル/円も一時5月3日以来となる80.79円まで上昇しましたが、円高の流れには逆らえず、79円割れ寸前まで押し戻されました。

ECBは本日会合を開きます。金融政策の変更予定はありませんが、今回はユーロ圏経済に関する最新のスタッフ予想が発表されるため、
こちらの方に注目が集まっています。前回はエネルギー安を大きな理由として、2016、17年のインフレと経済成長見通しが下方修正されました。しかし今回は原油価格が急上昇しているため、予想が上向きに修正される可能性もあります。

2016年06月01日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 110.701 110.832 109.048 109.536
ユーロ/円 123.196 123.313 121.893 122.526
豪ドル/円 80.041 80.791 79.012 79.471

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2016年06月02日)の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは110.84円(2016年06月01日高値圏)、サポートは 108.72円(2016年05月18日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 110.84 111.90 108.72 107.10

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは124.64円(2016年05月12日高値圏)、サポートは 121.48円(2016年05月06日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1230ドル(2016年05月19日高値圏)、サポートは 1.1055ドル(2016年03月16日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 124.64 126.85 121.48 119.10

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは80.80円(2016年06月01日高値圏)、サポートは 78.15円(2016年05月06日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 80.8 81.95 78.15 77.50

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2016年06月02日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2016年06月02日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 17:30 (英) 5月建設業購買担当者景気指数(PMI) 52.0 52.0
★★★ 20:45 (欧) 欧州中央銀行(ECB)政策金利 0.00% 0.00%
★★★ 21:30 (欧) ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見 - -
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します