今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは146.80円
↓下値メドは145.25円
日本経済:円安でインバウンド需要好調。
日銀:「賃金の持続的な上昇にはウルトラ緩和政策の継続が必要」
米インフレ:パウエル議長「インフレ2%台は2025年まで戻らないだろう」
米利上げ:FRBは企業が人員カットをする水準まで金融を引き締める必要がある
中央銀行の役割:唯一の使命は物価の安定。その他の問題は政府が対処するべき
FRB:アトランタ連銀総裁:再利上げのハードルは高い
スイス:SNBがインフレ見通し引き上げ
豪ドル:ロウRBA総裁退任へ。積極的な利上げに批判
半導体戦争:米政府が国防上の理由でエヌビディア製半導体の中国向け輸出停止を検討
市況
先週発表された米国の小売売上高は予想を上回った。米国の個人消費はGDP(国内総生産)の7割を占めているので、小売売上高の好調は米経済の強さでもある。ところが同時に発表されたNY連銀製造業景況感調査では、経済活動全般の大幅な悪化を示していた。景気後退への懸念が小売売上高のリスクオンを打ち消すことになった。
ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、景気後退の証拠はないと否定し、利下げはまだ先だと明言している。FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録も、年内にあと0.25%の追加利上げを実施する可能性を示している。
しかし、マーケットでは利上げは終了したとの見方も多く、FRB(米連邦準備制度理事会)の見通しに完全に与していない。今週金曜日にワイオミング州ジャクソンホールで行われるパウエルFRB議長の講演に注目が集まる。
8月21日(月曜)のドル/円は、前日比「円安」。24時間の値幅は1.26円。
2023年166営業日目は145.39円からスタート。中国「不動産危機」の不安でリスクオフが強まるなかで東京時間昼前に145.14円まで下落して安値をつけた。しかし全体的にドルは底堅く、この水準はドル買いの好機を与えただけに終わった。
NY市場では、米長期金利が、4.35%前後 2007年以来16年ぶりの水準まで強まったことでドル買いが加速。未明には146.40円まで上昇して、先週つけた年初来高値(146.55円)に迫った。終値は146.24円(前日比+0.86円)。
レジスタンス:
146.40円(08/21)
146.55円(08/17)
146.60円(22/11/10)
サポート:
145.14円(08/21)
144.93円(08/18)
144.65円(08/12)
2023年 ドル/円 データ
2023年 騰落表
今日の為替ウォーキング
今日の一言
行動のともなわないビジョンは、ただの白日夢。 ビジョンのない行動は、ただの悪夢
I'm a Believer
アベノミクス最大の成功のひとつに、日本を観光立国に押し上げたことがある。日本を訪れた外国人観光客は、2013年から2020年まで7年連続で史上最高を更新した。2019年は3,190万人に増加したが、新型コロナ禍によって2020年には前年比約9割減の412万人まで急減していた。
日本政府は2023年4月に新型コロナ水際措置を終了した。「インバウンド景気よ、もう一度」に経済復活の期待をかけている政府は、円の為替レートは150円とはいわず160円くらいまで円安になってもかまわないというのが本音だろう。
日銀の大量緩和政策で政府の借金減免を目論みながら、インバウンド需要拡大で景気回復する。これが、政府と日銀の日本経済再生計画である。円安はキーアイテムなのだ。
「日本の物価上昇率は目標値に達していない」として、日銀はインフレを煽る。政府は「実質賃金をプラスにしていくことが重要だ」と威勢はいいが、実質賃金は14カ月連続で低下している。日本人はどんどん貧乏になっていく。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル
過去10日間、過去20日間、過去60日間、過去90日間のそれぞれの高値と安値です。
複数の期間で同じ高値(安値)になっているところは、強いレジスタンス(サポート)の水準です。
タイムゾーン 分析
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