今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは143.85円
↓下値メドは142.35円
Narrow AI:特定の能力に秀でながらも、人間と同じようには振る舞えないAI。高度な機械学習やディープラーニングによる特定の能力の習得が可能であっても、自ら考える力を持たない人工知能は全てこちらに分類される。現状は全てのAIがこれに分類される
中国AI事情:開発で遅れる中国だが、B2Bへの応用分野でシェア拡大
NZ経済悪化:リセッション入り、失業率悪化。NZの政策金利は5.5%、15年ぶりの高さ
中国発デフレ:安価な中国製品の流入が世界のインフレを低下させる期待
中国投資に悲観:外国人投資家が、中国テックセクターからマネー引き上げ
市況
格付け会社フィッチ・レーティングスは1日、米国の格付けを「AAA」から「AA+」に引き下げた。格下げの理由は、米国の財政状況の悪化と債務残高の増大、そして米国のガバナンス(統治)力の低下である。債務上限問題が浮上するたびに米議会は紛糾し、場合によっては米政府機関の閉鎖という事態を繰り返している。これらの問題が米国の信用力や信頼性に影響を与える可能性があるとフィッチは指摘する。
とはいえ、新しい問題ではなく、むしろ格下げが遅すぎたくらいだとの皮肉な意見もマーケットにはある。米国の債務返済能力が問題ではなく、ドル安は限定的だった。
この日発表されたADP雇用データの結果は民間部門の雇用の力強さを示し、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ終了に再考を促すような内容だった。ただし、BLS雇用統計の予想材料としてはあまり役に立たないだろう。先月のADPは49.7万人だったが、雇用統計は20.9万人にとどまり、ドル売りの引き金となった。
4日発表の7月米雇用統計のポイントは「米雇用統計は信じられない!A5ランク指標にC1ランク予想のリスク 7月米雇用統計 詳細レポート」をお読みください。
8月2日(水曜)のドル/円は、前日比横ばい。24時間の値幅は1.24円。
2023年153営業日目は143.25円からスタート。米国の格下げ報道でドル売りが優勢になるなかで143.00円が割れ、東京時間夕方に142.23円まで円高に動いた。
しかし、NY市場では7月ADP全米雇用データが予想を大きく上回ったことで米10年債利回りが一時4.12%近辺まで上昇。ドル/円は夜遅くに143.47円まで円安に戻して、東京市場で下げた分を全て取り戻した。終値は143.36円(前日比+0.02円)。
レジスタンス:
143.47円(08/02)
143.55円(08/01)
144.19円(07/07)
サポート:
142.23円(08/02)
142.20円(08/01)
141.40円(200時間移動平均)
2023年 ドル/円 データ
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
インフルエンサーの意見を盲目的に信じて投資するのは、デューデリジェンスなき投資と同じであり、危険極まりない
Open Arms
FRBが金融政策の運営にあたって課せられている法的使命、いわゆるデュアル・マンデートとは、「物価の安定と最大限の雇用を達成」である。
デュアル・マンデートを具体的な数字で示すならば、物価の安定とは、コアPCEの2%である。PCEとは個人消費支出の略で、米国の家計が購入した財やサービスを集計した経済指標のことである。
雇用の最大化は、失業率がNAIRU(非加速的失業率)の水準で、FRBはこれを4%と見積もっている。
パウエルFRB議長の理想としては、失業者を出さずにインフレ目標を達成しながら、自然な人口動態と労働力の変化を利用して失業率を上昇させることだ。しかし、現実的にはほぼ不可能だろう。
「雇用の最大化」を達成したFRBにとって、あと残るのは「物価の安定」。すなわち労働市場を動揺させることなくインフレ率を下げることである。
CPI(消費者物価指数)は、昨年ピーク時の1/3の3.0%まで低下した。FRBはインフレとの戦いに勝利したのか? しかし、下落の大部分はベース効果とエネルギー価格の下落という2つの要因によるものだ。ベース効果は1年後には消えているし、エネルギーが今後も低価格であるという保証はない。
一方、コアPCEは前年比4.6%で、2月の最高値から1ポイントも下がっていない。賃金上昇率は4.0%以上で高止まり、賃金と物価のスパイラルの脅威にも直面している。もしFRBがコアPCEに注目しているのであれば、FRBの仕事はまだ終わっていない。
金利はピークに達したかもしれない。しかし、長期間に渡る高金利と労働市場の大幅な調整の必要性は残っている。
4日発表の7月米雇用統計のポイントは「米雇用統計は信じられない!A5ランク指標にC1ランク予想のリスク 7月米雇用統計 詳細レポート」をお読みください。
今週の注目経済指標
今日の注目テクニカルレベル
ヒートマップ分析(円ベース、ドルベース)
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