今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは143.95

 ↓下値メドは142.30 

汎用人工知能(AGI)とは:特化型AIに対し「人間と同様の感性や思考回路を持つ人工知能。人間と同じように感じ、考え、感情を理解し自分なりに思考した上で異なる行動をとることができる、並みの人間以上の能力を持ちながら、人間の心に寄り添える人工知能のこと。
悪化:米国の18の州がすでにリセッションの初期段階に入る  
AI:革新的だが、米リセッションを回避するまでのポイントにはまだ達していない
円高:米経済がリセッションの瀬戸際で、ドル高は持続不能か
生活コスト:マイホームを持ち中古車を買わない世帯は、CPIが示すより生活コストが低い  
ポンド買い推奨:金利差拡大、経済データ良好で、ポンド再評価

市況

 格付け会社フィッチ・レーティングスは1日、米国の格付けを「AAA」から「AA+」に引き下げた。

 格下げの大きな理由は、米国の財政状況の悪化と債務残高の増大。米国は新型コロナに対応するための大規模な財政出動によって債務残高が急増していて、2023年末までに債務残高がGDP比で約130%に達する予想だ。

 そしてもうひとつは、米国のガバナンス(統治)力の弱体化である。政治的対立の深まりによって、米国では債務上限問題など重要な政策課題に対する合意形成や実行能力が低下している。これらの問題が米国の信用力や信頼性に影響を与える可能性があるとフィッチは指摘している。

 2011年に、米国の長期発行体格付けを「AAA」から「AA+」に引き下げられたときは、金融市場が大混乱におちいった。今回は落ち着いているようだが、海外市場を見るまでまだ安心はできない。

 8月1日(火曜)のドル/円は、前日比「円安」。24時間の値幅は1.34円。 

 2023年152営業日目は142.26円からスタート。安値は東京時間朝の142.20円で、ほとんど下げることなく上昇を続けて143円にのせると、未明には143.55円まで上値を伸ばした。終値は143.34円(前日比+1.06円)。円金利の上昇をどうしても抑えたい日銀の傍らで、米長期金利が今年の高値水準に迫る4.06%近辺まで強含んだことで、日米金利差拡大が改めて意識された。

レジスタンス:
143.55円(08/01)
142.68円(07/31)
143.01円(07/10)


サポート:
142.20円(08/01)
140.69円(07/31)
138.06円(07/28)

市況チャート

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

2023年 ドル/円 データ

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の為替ウォーキング

今日の一言

クオリティーとは、誰も見ていないときに手を抜かないこと-ヘンリー・フォード

Rock You Like A Hurricane

 今週のハイライトは4日に発表される米雇用統計だ。

 今年1月の雇用統計で、就業者は1月の雇用者は+52万人を記録した。過去10年間の同月の平均である+23.5万人と比べても、モンスター級の雇用増となった。経済活動が低下するこの時期としては考えられないほどの大幅な増加だった。

 しかし、これは季節調整が機能しなかったことが原因であって、雇用市場全体における総数が増加しているわけではない。つまり、今年前半の雇用者の大幅な増加は、後半までに同規模の大きな減少で埋め合わされる公算が大きいのだ。

 非農業部門雇用者数は、予想と結果に大きな差が発生するだけではなく、予想よりも結果の方が多い「アップサイド・サプライズ」が続いてきた。ところが、前回6月の雇用統計では、この1年間で初めて結果が予想より少ない「ダウンサイド・サプライズ」となった(結果+20.9万人、予想+22.9万人)。これが雇用市場のトレンド転換の始まりだと決めつけるには早いが、今後のデータは注意深くフォローする必要がある。

 いずれにしても、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策を決定するために使用するデータの信頼度が低いというのは大きな問題である。冷静な分析ができず、直感や先入観に頼ってしまえば、米国はもとより世界の金融市場が誤った方向に誘導されるリスクが高くなる。

出所:楽天証券作成

今週の注目経済指標

出所:楽天証券作成

今日の重要ブレークアウトレベル

 過去10日間、過去20日間、過去60日間、過去90日間のそれぞれの高値と安値です。

 複数の期間で同じ高値(安値)になっているところは、強いレジスタンス(サポート)の水準です。

出所:楽天証券作成

コーンチャート分析(ドル/円、ユーロ/円)

 1時間単位の最大値幅と最小値幅の推移を示したチャート。

 今月のドル/円の、1時間の平均変動幅は0.25円。

 欧州市場開始時間と米指標発表時間帯は、平均変動幅を超える動きになる傾向があります。
逆に東京市場のランチタイムから15時までは指標発表も少なく、平均値幅を下回ることが多いようです。

出所:楽天証券作成
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