今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは144.75円
↓下値メドは144.15円
情報デバイド:SNSから得た限定的で非現実的な経済観を持つグループと、経済の現実を詳細に知るグループが「逆デジタルデバイド」を生み出している
便乗値上げ:利益主導に対抗するのは、消費者の怒りである
FRB人事:理事に経済学者のアドリアナ・クーグラー氏、FRB109年の歴史で初のラテン系政策当局者
中国:預金金利に上限設定。貯蓄から投資へ促す
ユーロ:中国と欧州の関係が徐々に悪化
市況
7月4日のドル/円は144円台半ばで小動きとなった。米国市場が独立記念日で休場だったこともあり、新規の手掛かり材料を欠いた。ドル/円は日本銀行の緩和姿勢と通貨当局の介入警戒感の綱引きで上下が抑えられた。今週発表される米雇用統計まではレンジ相場が続くとみられる。
7月4日(火曜)のドル/円は、前日比「円高」。24時間の値幅は0.50円。
2023年132営業日目は144.65円からスタート。この日は全く上がらず、高値は東京時間朝につけた144.70円まで。夜遅くに144.20円まで下げて安値をつけた。終値は144.46円(前日比▲0.23円)。
レジスタンス:
144.70円(07/04)
144.91円(07/03)
145.07円(06/30)
サポート:
144.20円(07/04)
143.98円(07/03)
143.72円(06/28)
143.40円(200時間移動平均)
米国経済はハードランディングを回避して、ソフトランディングできるだろうという期待が高まっている。「ノーランディング」もありえるという超楽観的な見方さえでてきた。
ドル強気の理由は米経済の驚くほどの力強さだ。FRB(米連邦準備制度理事会)が、1年間で5.0%以上も金利を引き上げたことの副作用で米地銀破綻が起きたが、あっという間に「過去の話」となってしまった。米国の金融システムに対する不安の声もきかれない。
米国の労働市場は良好で、まだ雇用を増やし続けている。しかし皮肉なことにそれがFRBの悩みの種になっている。今週金曜日に米6月雇用統計の発表がある。
2023年 騰落表
今日の為替ウォーキング
今日の一言
誰もが才能を持っている。でも、能力を得るには努力が必要だ – マイケル・ジョーダン
The Power of Love
6月末にECB(欧州中央銀行)はポルトガルのシントラで、金融シンポジウム「ECBフォーラム」を開催した。その最終日に、日米欧の中央銀行総裁が討論会を行った。
討論会のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、金融引き締め姿勢を前面に押し出し、7月と9月に連続利上げする可能性を示した。ラガルドECB総裁は、利上げは最低でもあと2回必要だとして、近い将来の利上げ休止を否定した。BOE(イングランド銀行)のベイリー総裁は、物価上昇圧力を抑えるために0.50%の大幅利上げを検討していると述べた。一方、植田日銀総裁は、ウルトラ金融緩和策継続をあと数年間継続する必要があると訴えた。
6月のドル/円は145円まで円安が進んだ。この円安は、中央銀行の政策の違いを反映したファンダメンタルズ的な動きであることは明らかだ。そのことをよく知っているはずなのに、日本の財務省は投機的な動きによる円安だと非難する。
「円安は好ましくない」なら、簡単に止めることができるだろう。そうしないのは、本当は円安を歓迎しているか、できない事情があるのか、あるいはその両方だろう。
日銀は、2013年4月に「量的・質的金融緩和」政策を導入して以来、10年以上も異次元緩和を続けている。しかしその効果のほぼすべては金融部門が吸収し、実体経済の支援にはなっていない。日銀のマイナス金利のせいでゾンビ企業(経営が破綻しているにもかかわらず、金融機関や政府機関の支援によって存続している会社)が生き延び、日本経済の活性化を妨げているとの批判も多い。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル
コーンチャート分析(ドル/円、ユーロ/円)
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