今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは145.15円
↓下値メドは144.00円
米経済:ドラッケンミラー氏「米国はリセッションの瀬戸際」
米インフレ:パウエルFRB議長:「利上げを止めてしまったら、インフレを捕まえられなくなる」
日銀:緩和政策の変更は「早すぎるより遅すぎる方が良い」
ECB:シュナーベル理事「年内利下げの可能性ほぼゼロ」
米インフレ:金利高でも米家庭の消費意欲に衰えなし
市況
7月3日(月曜)のドル/円は、前日比「円安」。24時間の値幅は0.93円。
2023年131営業日目は144.28円からスタート。週明けもドル買い需要は強く、夜遅くには144.91円まで上昇した。しかし、先週金曜日(6月30日)につけた昨年11月10日以来の高値145.07円を超えることはできず、円安けん制発言に対する警戒感もあって145円手前で折り返した。
NY市場では、米国の6月製造業ISMの一段の悪化を受けて一時ドルが急落。ドル/円は144円を割り一時143.98円まで下げた。製造業ISMはアメリカの製造業活動を示す景気指標で、昨年11月から好不況の分かれ目とされる50を連続して下回っている。FRB(米連邦準備制度理事会)の政策に影響を与える可能性も考えられるが、今回はドルの買い場を提供しただけに終わり、すぐに144円台後半まで反発した。終値は144.69円(前日比+0.39円)。
レジスタンス:
144.91円(07/03)
145.07円(06/30)
146.60円(22/11/10)
146.80円(22/11/09)
サポート:
143.98円(07/03)
143.72円(06/28)
143.40円(200時間移動平均)
143.28円(06/27)
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
焦ることは何の役にも立たない。後悔はなおさら役に立たない。焦りは過ちを増し、後悔は新しい後悔をつくる – ゲーテ
Born in the U.S.A.
BLS(米労働省労働統計局)は、今週金曜日(7日)に6月の雇用統計を発表する。FOMC(米連邦公開市場委員会)が利上げを再開するかどうかの判断は、「経済データ次第」とパウエルFRB議長が言明しているため、これからFOMC(7月25、26日)までの経済データをマーケットは注視している。この日発表された6月の製造業ISMは46.0と、8カ月連続で50を下回った。
雇用統計でFRBが重要視するのは、雇用者の増加数よりも賃金上昇率だ。米国の労働市場は、ベビーブーマー世代を中心としたグレート・レジグネーション(大量離職)によって、構造的な働き手不足に陥っている。労働力確保のために、企業はより高い給料を払う必要があり、その労働コストは価格に転嫁されてインフレも上昇する。インフレで生活が苦しくなる労働者は、より高い給料を求めて会社を移る。このような「悪循環」をFRBは懸念しているのだ。
ところが前回5月の雇用統計では、雇用が増えて、賃金が下がった。米国経済の体力はそのままで、インフレだけが低下する可能性が見えてきたということで、FRBにとっては喜ばしい結果となった。
FRBは、22年3月から10会合連続で利上げしてきたが、6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、ついに休止を決定した。雇用統計の結果が、FRBに様子見する余裕を与えたと考えることもできる。パウエルFRB議長は、年内あと2回の利上が必要であると述べタカ派的姿勢を崩していないが、雇用者増加数が頭打ちになり、労働賃金の低下傾向がはっきりしてくれば、利上げはもう必要はないと判断するかもしれない。
FOMCは今月利上げを再開するのか。それとも利上げサイクルはすでに終わったのか。今週の雇用統計が重要なヒントになる。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル
タイムゾーン 分析
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