今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは142.20

 ↓下値メドは141.50円 

選挙:若者が投票に行かないのはなぜか?ソーシャルメディアがあれば、自分が本当に大事と思うことに簡単にかかわることができるのに、なぜ政党の公約に期待を持つ必要があるのか 
GDP:掃除や他人の手助け、子どもの世話などのボランティアは、社会の生活水準向上に貢献しているのに、国民経済計算としては、無償の労働力として付加価値やGDPの構成要素としてはカウントされない

市況

 6月19日(月曜)のドル/円は、前日比「円安」。24時間の値幅は0.56円。 

 先週金曜日(16日)は、金融引き締めスタンスを維持するFRB(米連邦準備制度理事会)やECB(欧州中央銀行)に対して、日本銀行が大規模緩和政策を維持したことから円安の動きに弾みがついた。ドル/円は主要通貨の中で断トツの最弱通貨だ。

 2023年121営業日目は141.78円からスタート。東京市場ではややドル売りが優勢で、昼過ぎに141.44円まで下げてこの日の安値をつけた。

 しかし、欧州市場になるとドル/円は上昇に転じ、夜の初め頃に昨年11月以来の高値となる142.00円まで上昇した。ブラックアウト期間が明けたFRBやECB高官が追加利上げに前向きな見解を示したことで円売りにつながった。終値は141.99円(前日比+0.10円)。

 2023年6月の会合でFOMC(米連邦公開市場委員会)は、主要政策金利であるFF(フェデラルファンド)レートの誘導目標を5.00-5.25%で据え置いた。2022年3月からの10会合連続利上げがついに止まった。FOMCは利上げを再開する可能性が高いとのシグナルも発しているが、これは利上げサイクルの「終わりの始まり」との見方も増えている。

 パウエルFRB議長は「労働市場は異常に過熱している」と記者会見で懸念を示した。では、なぜ今回利上げを見送ったのか。パウエルFRB議長が明日の議会証言で、言っていることとやっていることの矛盾をどう説明するか注目されている。

 今週はSNB(スイス中銀)、BOE(イングランド銀行)、新興国ではトルコ中銀とメキシコ中銀が政策会合を持つ。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

レジスタンス:
142.00円(06/19)
142.23円(22/11/22)
142.25円(22/11/21)

サポート:
141.44円(06/19)
139.90円(200時間移動平均)
139.85円(06/16)

2023年 騰落表

出所:楽天証券作成

今日の為替ウォーキング

今日の一言

やる気と我慢強さは、すべてを克服する – ベンジャミン・フランクリン

Bridge Over Troubled Water

 今月発表された米国の5月雇用統計では、NFP(非農業部門雇用者数)が大幅に増えた。雇用市場の過熱状態は続き、FRBの利下げ予想は後退するなかで米長期金利が上昇、ドル/円は140円台に上昇した。

 一方で、米サービス業の主要景気指標である5月非製造業ISMは予想を下回った。新型コロナ後の景気をリードしてきたサービス業が失速したことで、米経済の先行きに懸念が広がると今度は米長期金利が急低下することになりドル/円は139円台前半まで下落した。

 RBA(豪準備銀行)とBoc(カナダ中銀)は、先週の会合で利上げを決定した。どちらの中央銀行も、4月時点では利上げ終了宣言をしたが、その後もインフレ上昇が止まらず、金融引き締めの再開に追い込まれた。FRB(米連邦準備制度理事会)も同じ方向に進むとの見方で再び米長期金利が上昇すると、ドル/円は140円台を回復した。

 2023年6月の会合でFOMCは、主要政策金利であるFF(フェデラルファンド)レートの誘導目標を5.00-5.25%で据え置く一方で、2023年末のFF金利の予想中央値は5.125%から5.625%に引き上げられた。FOMC参加者の多くが、年内あと2回の利上げを想定していることになる。

 ECB(欧州中央銀行)は、6月の理事会で0.25%の利上げを決定した。これはECBにとって8会合連続の利上げで、デポ金利は3.25%から3.50%に引き上げられ、22年ぶりの高水準となった。ラガルドECB総裁は次回7月も継続する公算が大きいと記者会見で述べている。

 世界の中央銀行がインフレ抑圧に全力を尽くしているなかで、日銀の植田総裁は「金融政策でどうこうすることはできない」としてこれまで通り「粘り強く金融緩和を継続していく」方針を示した。金融政策の違いが円安を加速させているのは当然である。

今週の注目経済指標

出所:楽天証券作成

今日の注目テクニカルレベル

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タイムゾーン 分析

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