今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは140.55

 ↓下値メドは139.35円 

米利下げ:雇用者数がマイナスになれば、パウエルFRB議長は年内にも利下げ
中国:中国が世界最大の金の買い手に。人民銀行が金準備高を急速に拡大 
英インフレ:BOE「インフレの二次的効果が発生している」
中国:中国政府、国内消費低迷で海外貿易拡大を強化 
ECB:デギンドス副総裁「利上げの影響のラグを考慮する必要がある」

市況

 6月14日(水曜)のドル/円は、前日比「円高」。24時間の値幅は0.99円。 

 2023年118営業日目は140.19円からスタート。東京時間に朝つけた140.28円がこの日の高値だった。FOMC(米連邦公開市場委員会)待ちの相場が続いたが、NY市場に入るとポジション調整のドル売りで140円を割ると、未明に139.28円まで下げる場面があった。FOMC後のドル/円は140円台まで反発した。しかし朝につけた高値を超えることはできなかった。終値は140.12円(前日比▲0.11円)。

 FOMCは予想通り「利上げ見送り」を決定した。2022年3月から連続してきた利上げは11会合ぶりに停止となり、政策金利のFF金利は5.00-5.25%に据え置かれた。

 パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は今回の「利上げ見送り」に関して、利上げペースを緩めただけであり、最終到達レートを下げたわけではないと言明している。利上げが終わったわけではないというメッセージだ。次回会合の利上げの可能性を示唆したが、コミットすることはなかった。FOMCが次回の会合結果を事前に決定したことはない。なぜ今回利上げしなかったのかという質問に対しては、明確な答えはなかった。 

2023年 ドル/円 データ

出所:楽天証券作成

主要指標 終値

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今日の為替ウォーキング

今日の一言

成果を上げるための秘訣を一つだけ挙げるならば、それは集中である。成果をあげる人はもっとも重要なことから始め、しかも一度に一つのことしかしない – ドラッカー

Danger Zone

 FRBの利上げ政策は「どれだけ早く」から「どれだけ高く」へ、そしてこれからは、「どれだけ長く」へと重点が移っていく。

 2022年6月のFOMCでFRBは、0.50%の市場予想を超える0.75%の大幅利上げを断行した。それまでは、中央銀行の1回の利上げ幅は0.25%がスタンダードだったから、マーケットはFRBのインフレ抑制の強い意志を感じた。

 それから1年が経ち、FOMCは利上げを休止する決定をした。今年3月のシリコンバレー銀行(SVC)破綻の後も止めることなく、2022年3月から前回2023年5月までに10会合連続利上げしてきたFRBだが、この辺りで様子見するべきとの判断になった。今週発表された米国のCPI(消費者物価指数)が、ピーク時の9%から半分の4%まで伸び率が下がったことで見送りの言い訳もできたようだ。

 しかし、利上げサイクルが終了したわけではない。パウエルFRB議長は、今回は利上げペースを緩めただけであり、最終到達レートを引き下げではないと言明している。7月の会合は「ライブ」と述べ、再利上げの可能性を示唆したが利上げをコミットすることはなかった。FOMCが次回の会合結果を、前の会合で決定したことはない。今後の経済データの結果によっては、このまま利上げサイクルがフェードアウトする可能性もある。FOMCメンバーのドットチャートが強気修正されても、ドル上昇にそれほど勢いがなかったのはそれが原因かもしれない。

今週の注目経済指標

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今日の注目テクニカルレベル

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ヒートマップ分析(円ベース、ドルベース)

出所:楽天証券作成
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