今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは141.40円
↓下値メドは139.80円
FRB:利上げ終了はまだ先。現在はまだ「利上げ減速」の段階。
米利上げ:追加利上げは、銀行融資の引き締めで不要になる可能性も
米金融システム:イエレン財務長官「銀行の救済合併が今後さらに必要となる」
元安:中国政府が掲げる輸出振興のために人民銀行が「元安放置」
ECB:シュナーベル理事「欧州銀行の継続的な収益低下を懸念」
市況
この日のFX市場のドル/円は140円前半まで一気に「円高」が進んだ。過去2ヵ月の10円を超える円安の巻き戻しが起きている。しかし、これが夏休み前の持ち高調整にすぎないのか、円安トレンドの終わりの始まりになるのかは、今月のイベント結果がカギをにぎる。
7月11日(火曜)のドル/円は、前日比「円高」。24時間の値幅は1.31円。
2023年137営業日目は141.33円からスタート。上値は重く、高値は東京時間朝の141.46円まで。東京市場のうちに141円を下抜けすると、夜の初め頃には140.15円まで下落した。ただ140円台を割ることなくその後は横ばい。終値は140.37円(前日比▲0.95円)。
レジスタンス:
141.46円(07/11)
143.01円(07/10)
144.19円(07/07)
サポート:
140.15円(07/11)
139.85円(06/16)
139.28円(06/14)
139.00円(06/13)
ドル/円は5月から6月のわずか2カ月間で約12円も上昇し、145円台まで高値を更新した。この間にマーケットでは円売りポジションが大きく積み上がり、夏休みを控えて一時的の動きが出やすくなっていた。
円安トレンドの変調は、先週の米7月雇用統計がきっかけとなった。NFP(非農業部門雇用者数)の増加数は予想を下回り、過去分も下方修正された。これまで予想を常に上回ってきた雇用市場が、この1年で初めての「ダウンサイドサプライズ」を起こした。
今夜は米国の6月CPI(消費者物価指数)の発表がある。インフレ率は3.0%台まで低下するとの予想だ。今月のFOMC(米連邦公開市場委員会)会合での利上げは確実としても、FRB(米連邦準備制度理事会)が予想より早く利上げサイクルを終了する確率が
高まるかもしれない。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
宝くじは愚者に課せられた税金である
Kids in America
7月12日に発表される、アメリカの6月 CPIは、前月の4.0%から一段と下がり、前年比3.1%と、2021年3月以降で最も低い伸びが予想される。(前回4.0%)これは、ガソリン小売価格の下落が主な要因である。
その一方、食料品とエネルギーを除くコアCPIは同5.0%と、前月よりは低下しているものの、FRBの物価目標である2%を大きく上回っている状態だ。そのため、FRBが今月のFOMCで「利上げ再開」することは確実と見られている。
米CPI高止まりの原因の一つは、中古車価格の上昇である。しかし世界最大の中古車再販業者であるマンハイム社のデータによると中古車価格はすでに下落に転じており、数カ月後のデータにも反映されるだろう。
マンハイム社は、米国内の約80カ所の拠点から年間約600万台の自動車を販売する米国最大の自動車オークション会社で、ライブ・オークションとデジタル・オークションの両方を運営しており、入札者はリアルタイムで参加することができる。そのマンハイム社が出している中古車価格指数(MMR、マンハイム・マーケットレポート)の動向は数ヵ月後のCPIに影響を与えるため、マーケットの注目度が高い。
もうひとつの注目点が、CPIを構成するバスケットの1/4を占めているOER(帰属家賃)である。持ち家の帰属家賃とは、自己が所有する住宅(持ち家住宅)に居住した場合、家賃の支払は発生しないものの、通常の借家や借間と同様のサービスが生産され、消費されるものと仮定して、それを一般の市場価格で評価したものである。CPIと実際の生活コストとのかい離が大きくなっているほか、利上げがCPIを加速させてしまうという悪循環も指摘されている。
コアCPIの高止まりは予想されていたことで、サプライズではない。経済データ重視を標榜しながら、なぜFRBが6月に利上げを見送ったのか、その理由をパウエルFRB議長はマーケットに説明する責任があるだろう。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル
コーンチャート分析(ドル/円、ユーロ/円)
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