今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは139.95

 ↓下値メドは139.10円 

日銀:日本企業の52%が、政策変更よりも金融安定求める
米中関係:バイデン大統領、対中投資制限の大統領令に署名へ 
新型コロナ:中国;新型コロナ感染再流行の兆し
米経済:「いつインフレが低下するか」から「いつ雇用市場が悪化するか」にテーマ移る
便乗値上げ:景気減速するなかでの企業の便乗値上げの言い訳を受け入れられない
英インフレ:英食料品、前年比19%上昇。利益主導型のインフレは政治問題へ

市況

 FRB(連邦準備制度理事会)は、今月の利上げを見送るのか。利上げはもう終わったのか。マーケットは、今回は休むけれど来月もう1度利上げをすると予想している。しかし、FOMC(米連邦公開市場委員会)が次回の会合結果を事前に決定したことはない。1回あいだを置くよりも、今利上げして終了した方が混乱は少ないとの見方もある。

 FOMCの動向はマーケットだけではなく、各国の中央銀行にとっても重要だ。今週後半にはECB(欧州中央銀行)と日銀、来週はSNB(スイス中銀)、BOE(イングランド銀行)、メキシコ中銀が政策会合を持つ。

 そのFOMCの決定に重大な影響を与える可能性があるとして、本日13日(日本時間午後9時30分)に米労働省が発表する、5月のCPI(消費者物価指数)に注目が集まる。現在の予想では、総合指数の伸び率が4.1%となり、4月の4.9%から大きく縮まる見通しとなっている。CPIの解説は次ページをご覧下さい。

 6月12日(月曜)のドル/円は、前日比「円安」。

 24時間のレンジは139.06円から139.76円。値幅は0.70円。 

 2023年116営業日目は139.39円からスタート。安値は 東京時間夜の初め頃にこの日の安値139.06円まで下げる場面があったが138円台入りをかわしてその後は反発。未明にはこの日の高値となる139.76円まで上昇したが、140円には届かなかった。終値は139.61円(前日比+0.23円)。

レジスタンス:
139.76円(06/12)
140.22円(06/08)
140.25円(06/07)

サポート:
139.06円(06/12)
138.76円(06/09)
138.61円(06/02)

2023年 ドル/円 データ

出所:楽天証券作成

2023年 ユーロ/ドル データ

出所:楽天証券作成

2023年 騰落表

出所:楽天証券作成

今日の為替ウォーキング

今日の一言

自分のトレードルールを破れば、どんな結果であれ、負けである

Wuthering Heights

 ダイエットを試した人はよくご存じだと思うが、本当に苦しいのは最初の3キロを減らすことではなく、目標体重までの最後の1キロを落とすことだ。インフレ率も10.0%から5.0%に下げるのは中央銀行にとって比較的簡単なのだ。本当に大変なのは、そこから2.0%まで下げることだ。重要なのは今のインフレ率ではなく、半年後の状況がどうなっているかだ。FRB(米連邦準備制度理事会)の目標である2.00%の手前の3.00%から4.00%で下げ止まってリバウンドしているリスクもある。

 5月に発表された米国の4月CPIは、前年同月比で4.9%上昇し、市場予想(5.0%)を下回った。インフレ圧力がやや緩和したことを示し、FRBが利上げを休止する可能性が高まったとの見方が広がった。米CPI高止まりの原因の一つは、中古車価格の上昇である。しかし世界最大の中古車再販業者であるマンハイム社のデータによると中古車価格はすでに下落に転じており、数ヵ月後のデータにも反映されるだろう。

 マンハイム社は、米国内の約80ヵ所の拠点から年間約600万台の自動車を販売する米国最大の自動車オークション会社で、ライブ・オークションとデジタル・オークションの両方を運営しており、入札者はリアルタイムで参加することができる。そのマンハイム社が出している中古車価格指数(MMR、マンハイム・マーケットレポート)の動向は数ヵ月後のCPIに影響を与えるため、マーケットの注目度が高い。

 もうひとつの注目点が、CPI(消費者物価指数)を構成するバスケットの1/4を占めているOER(帰属家賃)である。持ち家の帰属家賃とは、自己が所有する住宅(持ち家住宅)に居住した場合、家賃の支払は発生しないものの、通常の借家や借間と同様のサービスが生産され、消費されるものと仮定して、それを一般の市場価格で評価したものである。CPIと実際の生活コストとのかい離が大きくなっているほか、利上げがCPIを加速させてしまうという悪循環も指摘されている。

今週の注目経済指標

出所:楽天証券作成

今日の重要ブレークアウトレベル

 過去10日間、過去20日間、過去60日間、過去90日間のそれぞれの高値と安値です。

 複数の期間で同じ高値(安値)になっているところは、強いレジスタンス(サポート)の水準です。

出所:楽天証券作成

タイムゾーン 分析

 主要通貨ペアの1時間単位の最大変動幅をパーセント表示したグラフ。

 今月どの通貨ペアが、どの時間帯にいちばん動いたのかを知ることができます(方向は考慮しません)。

出所:楽天証券作成