今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは140.15円
↓下値メドは139.05円
日本経済:製造業は「悲観的」、一方サービス業のセンチメントは4カ月ぶり高水準
中国経済:中国政府が経済再開後の消費伸び悩みを懸念、消費刺激策を検討。
英インフレ:食料品価格、約半世紀ぶりの上昇率
スイス:SNB「インフレ抑制のためにスイスフラン買い介入する用意ある」
カナダ:マックレムBoC総裁「再利上げの可能性、ゼロではない」
市況
6月6日(火曜)のドル/円は、前日比「やや円安」。
24時間のレンジは139.09円から139.99円。値幅は0.91円。
2023年112営業日目は139.50円からスタート。東京時間夕方139.09円まで下落したが、その後は反転して夜遅くには139.99円まで上昇した。しかし140円台にのせる勢いはなかった。終値は139.67円(前日比+0.09円)。
この日のFX市場のドル/円は139円台で小動きだった。米5月雇用統計ではNFP(非農業部門雇用者数)が大幅に増えたが、失業率は上昇して賃金の伸びも鈍化した。FRBの政策効果が発揮されているとして、6月FOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げは見送りとの予想が広がっている。
雇用統計の就業者の伸びは強かったが、今週発表された米国の重要景気指標の5月非製造業ISMは弱かった。新型コロナ後の景気をリードしてきたサービス業が失速したことで、米経済の先行きに懸念が広がった。
米国の指標が強弱入り混じるなかで、ドルの方向感はでにくい状況。地政学リスクが高まっていることもドルの動きを抑えている。来週のイベントまではこの状況が続くだろう。
レジスタンス:
139.80円(200時間移動平均)
139.99円(06/06)
140.45円(06/05)
サポート:
139.09円(06/06)
138.61円(06/02)
138.42円(06/01)
この日のFX市場は、豪ドルの取引が活発だった。RBA(豪準備銀行)が、据え置きの予想に対して政策金利を4.10%に引き上げたこと。豪ドルのショート買い戻しの動きも加わり、豪ドル高が加速した。RBAは高インフレ対策のため7月あるいは8月にも追加利上げを実施する可能性がある。
レジスタンス:
93.26円(06/06)
93.35円(22/12//13)
93.79円(22/12//01)
サポート:
92.14円(06/06)
92.13円(06/05)
91.45円(200時間移動平均)
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
自分が選んだことをやるための時間はたいがい作れる。足りないのは時間ではなく意志だ
No Expectations
6月2日に発表された米国の5月雇用統計は、強弱まちまちな結果だった。非農業部門雇用者数は予想を1.8倍近く上回る大幅な増加となる一方で失業率は上昇し、賃金の伸びは鈍化した。
インフレ抑制には、雇用市場の需給バランスが「月10万人程度」になる必要があるとパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は考えている。今年になって就業者は毎月平均で32.6万人も増えた米国の雇用市場は、過熱状態が続いている。
しかし雇用が増えること自体に問題があるのかといえば、それは違うと、パウエル議長は否定する。むしろ、FRBの大幅利上げが続く中でも、米企業の業務拡大意欲が衰えないことはそれだけ米経済に体力がある証拠だと前向きな解釈もできる。
FRBが懸念しているのは、雇用者数ではなく、賃金上昇率だ。したがって、今回の雇用統計のように「雇用が増えて、賃金が下がる」状況は、米経済が体力を維持するなかで、インフレが低下しているという意味なので、FRBにとってもマーケットにとっても嬉しい結果なのだ。
FRBは、利上げを続けて米国経済をハードランディング(景気後退)に追い込むよりもこの辺りで1回休憩を挟むのが妥当と判断しているようだ。今後の経済指標でよほどのサプライズがないかぎり、6月の利上げは見送りの公算が大きい。7月以降の再利上げの可能性をちらつかせながらも、事実上の米利上げサイクル終了である。次のテーマは、FRBは「いつ利下げを開始するか」に徐々に移っていくことになるだろう。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル
過去10日間、過去20日間、過去60日間、過去90日間のそれぞれの高値と安値です。
複数の期間で同じ高値(安値)になっているところは、強いレジスタンス(サポート)の水準です。
コーンチャート分析(ドル/円、ユーロ/円)
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