2016(平成28)年5月27 日

米国大統領バラク・オバマ氏が広島訪問

 

 2016年5月27日、米国のバラク・オバマ大統領が、原子爆弾が投下された広島市を訪問しました。オバマ大統領は現職大統領としては米国が攻撃した初めての原子爆弾投下地への訪問となります。

 日本において開催された先進国首脳会議「伊勢志摩サミット」出席後に安倍晋三首相とともに平和記念資料館を見学した後、原爆死没者慰霊碑に献花し第2次世界大戦の犠牲者への追悼をしました。

 大統領は献花後に所感を読み上げ、広島への原爆投下について「空から死が落下し、世界が変わった」、「これは人類が自らを滅ぼす手段を手に入れたことを意味している」と述べました。続けて「核兵器なき世界」への決意を示しています。

 また米国と日本は、同盟関係を築いただけでなく友情を育んできたとして、かつて敵国同士であったものが、いかに重要なパートナーとなり得るかを強調しました。

 米国との同盟関係において、日本が果たす役割の重要性は変わらないことを日本政府に保証し、東日本大震災の時には、日本を支援するため「トモダチ作戦」を開始、また日本の施政下にある領土、尖閣諸島は日米安保条約適用範囲内でありアメリカが防衛義務を負うことを表明しています。

 オバマ大統領は第44代米国大統領であり、アフリカ系、ハワイ州出身者として米国史上初となる大統領でもありました。また2009年には「核なき世界」に向けた国際社会への働きかけが評価され、大統領就任後1年という異例の短期間でノーベル平和賞を受賞しています。

 

2016年5月27日の日経平均株価終値は

16,834円84銭

ライター FIX JAPAN 前沢ともあき