今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは139.95円
↓下値メドは138.40円
FOMC:来年の米国リセッション入りを初めて公式に認める
JOLTS:求人の減少は転職する人が少なくなったことが理由。
米金融システム:メスター連銀総裁「銀行破綻による混乱の影響はまだ不明」
原油価格:サウジが強気の値上げ。アジア向け原油価格が大幅に上昇する可能性
ポンド:英規制当局、アマゾンとマイクロソフトをクラウド市場における独禁法違反の疑いで調査
市況
5月24日(木曜)のドル/円は「円安」。
24時間のレンジは138.23円から139.48円。値幅は1.25円。
2023年103営業日目は138.56円からスタート。安値は東京時間昼過ぎにつけた138.23円までと、相変わらず底堅い。海外市場に入りドル買い勢力が強まるなかで139円台に乗せると、未明には昨年11月末以来およそ半年ぶりの円安水準となる139.48円まで上昇した。終値は139.46円(前日比+0.87円)。
Xデーといわれる6月1日は来週に迫っているが、米国債務上限問題を巡るバイデン大政権と野党共和党の交渉はまだ合意に至っていない。マーケットでは「デフォルトリスク」の高まる米国債を売り、ドルを買う動きが目立っている。これが米金利上昇とドル高につながっている。
テクニカル的には昨年10月の高値151.95円と今年1月の安値127.21の半値となる139.60円が重要。今朝(25日)の東京市場で、米国を「格下げ」方向で見直しとのニュースが出たが、債務上限問題が来週前半までに解決しなければ、ドルが急落するリスクがある。その一方で、合意すれば「セル・ザ・ファクト」としてドル売りになる可能性も否定できない。140円をバックに戻り売りを考える投資家もいるようだ。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
休みたいのなら、なぜ今休まない? - ディオゲネス
Movin’ Out
来月6月の利上げは「五分五分」、経済データの結果で判断すると、FOMC(米連邦公開市場委員会)メンバーは口をそろえている。その重要な材料となる5月雇用統計は、「強い」という予想が出ている。
米セントルイス連銀によると、 2009年から2020年までの約10年間の、米国における雇用増加の理由の大部分は、55歳以上の就業増で説明できるそうだ。
2008年にリーマンショックが起き、世界金融危機で老後の生活資金を全て失った当時のシニア層は、生活のために働き続けるしかなかった。ところが2020年になって、新型コロナ感染が世界中に拡大するなかで、米株式市場が史上最高値を更新するまで上昇したおかげで、引退するのに十分な資金を得ることができた。今まで労働力を支えていた層が一斉に労働市場から去ってしまったことが、現在の米国の人手不足問題の原因といわれている。
新型コロナの後の世界経済を襲ったのが、猛烈なインフレだ。最近の米調査によると、退職した人の4分の1以上が、その判断が正しかったかどうか迷っているという結果がでている。退職資金を得て引退したのは良かったが、インフレのせいで計画よりもはるかに速いスピードで貯蓄が目減りしている。そのため再び働き始める人も増え始めているのだ。
この傾向はシニア層だけではなく、少し前にブームとなったFIREムーブメント、いわゆる経済的自立と早期退職を目指すライフスタイルに憧れ早期退職した40代のミドルシニア層も含まれる。
FRB(米連邦準備制度理事会)の急激な利上げに経済がついていけず、米国では銀行が破綻している。株式市場が本格的なダウントレンドに突入することになれば、必要に迫られて労働市場に復帰する人は今後さらに増えることになるだろう。
一方でFRBにとっては、かなり痛みの伴うプロセスとはいえ、失業率上昇を回避しながらインフレを抑制する目標を達成できる可能性は高くなる。利上げを続けることでインフレは下がるが、失業率はそれほど悪化しない可能性があるのだ。FRBが米景気後退を予測しながらも、失業率に関して楽観的見通しを維持している理由だ。
今週の注目経済指標
今日の注目テクニカルレベル(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円)
ヒートマップ分析(円ベース、ドルベース)
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