昨日(2016年08月02日)の動向

この日の米ドル/円は急速に円高が進みました。東京時間午前に麻生財務相の円高警戒発言が米ドル/円を102.83円まで持ち上げましたが、これが当日の高値となりました。政府が事業規模28.1兆円の経済対策を閣議決定した直後から円は全面高の展開になり、102円を割ると101円台をあっさり通り抜けて、NY時間には100.68円まで急落しました。

経済対策の規模や内容は予想通りでしたが、失望感というより、市場はすでに興味を失くしていたようです。政府や日銀はこの7ヵ月間、マイナス金利導入から口先介入、大型経済対策に果てはヘリコプターマネー論議まであらゆる策を講じてきましたが、円高はいっこうに止まりません。あとは実弾介入という実力行使しか残されていませんが、それは了解されないでしょう。。

円以外の通貨も対ドルで上昇。
RBAはこの日の会合で、政策金利を25ポイント引き下げ1.5%にすることを決定。発表後、豪ドル/ドルは一時0.7495ドルまで売られたものの、下げは一時的。すぐに落ち着きを取り戻すとNY時間には0.7637ドルまで反発しました。またユーロ/ドルは、1.1233ドルまで上昇して英EU離脱後の高値を更新。ポンド/ドルにも買い戻しが入り、1.31ドル台後半から1.3365ドルまで値を伸ばしました。

一方、クロス円に関しては円高の影響が強く、ユーロ/円は114円台後半から113円ちょうどまで下落。ただ、豪ドル/円、ポンド/円は比較的底固く、前日比では小幅な下げにとどまりました。

2016年08月02日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 102.394 102.830 100.680 100.889
ユーロ/円 114.305 114.812 113.004 113.232
豪ドル/円 77.120 77.467 76.497 76.736

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2016年08月03日)の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは102.83円(2016年08月02日高値圏)、サポートは 100.51円(2016年07月11日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 102.83 105.53 100.51 99.90

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは114.82円(2016年08月02日高値圏)、サポートは 111.07円(2016年07月11日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1426ドル(2016年06月24日高値圏)、サポートは 1.1052ドル(2016年07月25日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 114.82 116.85 111.07 110.82

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは78.19円(2016年08月01日高値圏)、サポートは 75.93円(2016年07月11日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 78.19 79.74 75.93 75.04

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2016年08月03日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2016年08月03日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 16:55 (独) 7月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 54.6 54.6
★★ 17:00 (欧) 7月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 52.7 52.7
★★ 17:30 (英) 7月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 47.4 47.4
★★★ 23:00 (米) 7月ISM非製造業景況指数(総合) 55.9 56.5
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します