日経平均株価がいよいよ3万円を目指す動きに

 しばらく横ばいを続けてきた日経平均株価が、ゴールデンウイーク明けの上昇でいよいよ3万円を目指す動きになってきました。

 5月12日の日経平均は2万9,426円06銭まで上昇、昨年8月の2万9,222円77銭や昨年1月の2万9,388円16銭を超え、いよいよ3万円、そして2021年9月につけた3万795円78銭を目指そうかという強い動きとなっています。

 投資部門別売買状況をみると、4月の各週は軒並み外国人投資家が買い越していて、個人投資家が売り越しています。

 このような、「株価上昇+外国人投資家買い越し+個人投資家売り越し」のパターンは、株価が順調に上昇を続けるケースが多く、筆者としても期待しているところです。

NYダウが下落して日経平均株価が上昇している理由は?

 一方、ダウ工業株30種平均はここ最近軟調な値動きが続いていて、日経平均は上昇してもNYダウは値下がりする日が目立っています。

 日経平均は25日移動平均線を上回る上昇トレンドが続いていますが、NYダウは25日移動平均線を下回って下降トレンドとなっています。

 NYダウが下落する一方で日経平均が上昇するということはあまりなく、筆者としても非常に不思議に感じていますし、日経平均の上昇に素直についていくのが怖い感じもします。

 なぜNYダウが下落して日経平均が上昇するのか、はっきりした理由は分かりません。一つ考えられるのは、米国は利上げ停止観測があるものの物価上昇がまだ高水準で、金融引き締めのステージにあるのに対し、日本は引き続き金融緩和を行っているので、日本株に投資資金が集まっているというものです。

 ただ、それが真実かどうかは不明ですし、今までそのような動きもなかったので余計に警戒心を持ってしまいます。

日経平均株価は上昇しても個別株は上昇していない?

 日経平均は強い動きですが、個別株も同じように上昇しているかといえばそうでもありません。

 年初来高値更新銘柄も日々高水準ですし、上昇している銘柄も多いのですが、その一方で成長株を中心に株価が値下がりしている銘柄もかなりあります。

 筆者は成長株を中心に投資しているので、ここ最近は、日経平均が上昇しても持ち株が高安まちまちで、なかなか利益を伸ばせない状況が続いています。

 先日の新聞記事によれば、日経平均に採用されている大型株の株価が順調に上昇しているということで、確かにそれらの銘柄の上昇にしっかり乗ることができたら、利益を伸ばすことができたはずです。

 しかし、すでに底値からかなり上昇した銘柄も多く、ここから強い銘柄に大量の資金を投入することには慎重になっているのが筆者の現況です。

筆者の対応策・「無理はしないが動きについていく」

 では、筆者はどのように対応しているのかをお伝えしようと思います。筆者の対応策は、無理はしないが動きについていく、というものです。

 日経平均もかなり上昇し、年初来高値更新銘柄数も数年に1度の高水準であるにもかかわらず、ここからのさらなる上昇を期待して大量の資金を使って買うことはしない。とはいえ、実際に株価は上昇トレンドなので、すでに保有している銘柄については上昇トレンドが継続する限り保有を続けて利益を多少なりとも伸ばしたい、という感じです。

 また、個別銘柄は上がるもの、下がるものがバラバラで結局利益になりにくいので、日経平均先物への投資で上昇の流れについていっています。

 今回もそうですが、日経平均が上昇しても個別株がいまいちというときは、日経平均先物や日経平均株価連動型のETF(上場投資信託)などに投資し、日経平均上昇の恩恵を受けることが大いに有用です。

 その上で損切りのルールをしっかり決めてそれを守り、もしここから大きく下がったときも大きな損失を被らないようにしておきましょう。

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