今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは136.45

 ↓下値メドは135.65円 

米経済:スタグフレーション確率が35%から70%に上昇 
中国経済:中国買い・米国売りの魅力薄れる。経済再開後の中国の消費が期待下外れ
欧州インフレ:便乗値上げ横行で需要後退。スーパーマーケットが食料品「値下げ」へ
米銀破綻:預金保険金不足のため、国内大手行の分担を増加する考え
中国不動産:中国政府が土地取引規制を緩和。不動産市場の活性化を目的 

市況

 5月15日(月曜)週明けのドル/円は「円安」。

 24時間のレンジは135.69円から136.33円。値幅は0.64円。 

 2023年96営業日目は135.71円からスタート。東京時間の夜の初め頃に136.33円まで上値を伸ばして高値をつけた。136円台の円安は5月3日以来8営業日ぶり。

 米経済指標の悪化を受けて夜遅くに135.69円まで下落する場面があったが、ほどなく買い戻された。その後は136円台前半で横ばいとなった。終値は136.11円(前日比+0.38円)。

 ミシガン大学が先週12日に発表した5月の消費者調査では、長期のインフレ期待が予想外に加速し、12年ぶりの高水準に達した。これを受けてFRB(米連邦準備制度理事会)が追加利上げを行う可能性が高まったとの見方からドル/円は136円台の円安になった。

 一方で、この日発表されたNY連銀景況感指数は、予想を大きく下回る-31.8という結果になった。これは新型コロナ感染拡大の時期よりも悪く、リーマンショック直後の水準にほぼ並ぶ水準。米景気後退の見通しが改めて強まったことがドルに対するネガティブな要因となり、ドル/円の上値を抑えた。

 米債務上限問題を巡っては、米政府は議会とデフォルト(債務不履行)を回避するために交渉を続けているが合意には至っていない。本日16日にはバイデン大統領と共和党の米議会指導者が、再度会談する予定。

レジスタンス:
136.33円(05/15)
136.61円(05/03)
137.78円(05/02)

サポート:
135.69円(05/15)
134.90円(200時間移動平均)
134.40円(05/12)

主要指標 終値

2023年の高値と安値、前日終値と2022年終値との比較。

出所:楽天証券作成

今日の為替ウォーキング

今日の一言

どの世代にも、自分たちが愛する映画こそ最高の映画と信じる権利がある

Jumpin' Jack Flash

 5月1日から12日の期間のFX市場で、最も人気のあった通貨は「豪ドル」。豪ドルは対ドルだけではなく、対円でも動きが大きいが、方向は定まっていない。中国景気や米株式市場の動向で上下に振れやすい。

 1日で最も動く時間帯は、雇用統計やCPI(消費者物価指数)が発表されるNY市場午前である。今月はRBA(豪準備銀行)がサプライズ利上げをしたことで、東京時間午後に豪ドルが動いた。

 最もパフォーマンスが高い通貨ペアは「メキシコペソ/円」。反対に最も低いペアは「南アランド/円」。どちらも新興国の高金利通貨という同じカテゴリーに属するが明暗が分かれている。ドル/円の今月のパフォーマンスは31通貨ペア中6位。

チャートの形状

 異なる時間足のチャートを比較することで、同じ通貨ペアについて多角的な分析ができます。
長い時間足はトレンドをつかむため、短い時間足はトレードエントリーのタイミングを見つけるために利用されます。また複数の通貨ペアを比較することは、市場全体の流れを知ることに役立ちます。

 4時間足と日足を比較して、チャート形状が相似の通貨ペアは、メキシコペソ/円、NZドル/円、そして南アランド/円。

どの通貨が一番動いたか?(5月1日~12日)

出所:楽天証券作成

最大変動幅/1時間

平均変動幅/1時間

タイムゾーン 分析

 主要通貨ペアの1時間単位の最大変動幅をパーセント表示したグラフ。
今月どの通貨ペアが、どの時間帯にいちばん動いたのかを知ることができます(方向は考慮しません)。

 米指標発表の時間帯は、全ての通貨の値幅が1日で最も大きくなる傾向であることがわかります。

ヒートマップ分析(円ベース、ドルベース)

2023年の通貨の強さのランキングチャート。
円は、全ての主要通貨に対して「最も弱い通貨」となっています。

Winners & Losers

 主要通貨のパフォーマンスを良い順に並べています。

 2023年最初の日にどの通貨ペアを買っていたら一番儲かっていたのか?
今年パフォーマンスが最も良い「大富豪」通貨ペアはメキシコ/円(メキシコペソ買い/円売り)。

 反対に最も悪い「大貧民」通貨ペアは南アランド/円。ドル/円は31通貨ペア中13位。

今週の注目経済指標

出所:楽天証券作成

今日の注目テクニカルレベル(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円)

出所:楽天証券作成