今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは134.85円
↓下値メドは132.85円
アルバイト:インフレで実質賃金が減り、「副業」をする人が増加中
便乗利上げ:値上げの理由は原料価格の上昇という企業の作り話に騙されてはいけない
日本経済:海外需要拡大の追い風と国内需要縮小の向かい風
中国:中国のリチウム供給量、2025年までに世界の3割まで拡大か
ECB:ホルツマン理事「5月、6月、7月にそれぞれ0.5%ずつ利上げをするべき」
市況
本日は植田日銀総裁による初めての金融政策決定会合の結果が発表される。マーケットの予想は「政策変更なし」。日銀が予想通り現行の緩和政策の継続を発表しても、すでに十分に織り込まれているから円安の余地は限定的と考える。しかし、植田総裁が繰り返し否定していたにも関わらず、もしも政策変更が行われたら、これはビッグサプライズとなる。今月の安値130.50円を一気に試す展開になることもありえる。
4月27日(木曜)のドル/円は「円安」。
1日のレンジは133.20円から134.19円。値幅は0.99円。
2023年84営業日目は133.93円からスタート。
NY市場で発表された米国の第1四半期GDP(国内総生産)の速報値は、予想を下回る前期比年率+1.1%だった。これがきっかけとなって、133.20円まで下げてこの日の安値をつけた。
ただ、同期間のPCE(個人消費支出)インフレや、雇用関連の指標が強かったことで米長期金利が強含むと、ドル/円も大きく反発して134円台に乗せ、134.19円まで上値を伸ばした。その後は再び133円台に押し戻されて、終値は133.98円(前日比+30円)。
この日のドル/円は、米経済指標に反応した。GDPが米経済成長の鈍化を示すなかで、PCE高止まりや堅調な雇用市場はFRB(米連邦準備制度理事会)の利上げと高金利維持を示唆する。これらを考え合わせると、米国リセッションのリスクはさら高まりそうだ。
レジスタンス:
134.15円(200時間移動平均)
134.19円(04/27)
134.48円(04/25)
134.73円(04/24)
サポート:
133.20円(04/27)
133.01円(04/26)
132.15円(04/14)
132.01円(04/13)
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
冒険に決して「No」と言うな。いつも「Yes」と言いなさい。さもないととても退屈な人生を送るだろう。- イアン・フレミング、ジェームス・ボンドシリーズ作家
Centerfold
本日の日銀金融政策決定会合で植田新総裁は、黒田時代の金融緩和政策を当面継続する見通しだ。YCC(イールドカーブ・コントロール)における10年国債利回りの目標変動幅拡大は見送られる公算が大きい。海外景気見通しの不確実性が大きく、国内的には物価上昇の持続性に確信が持てないというのが日銀の判断である。
しかし、会合後に発表される最新の景気予測「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」では物価見通しは前回より引き上げられる見込みだ。前回1月時点で、2023年度の物価上昇率の見通しは1.3%だった。
日銀がYCCで長期金利を0.25%程度に誘導する目標を掲げているが、欧米の金利上昇やインフレ期待の高まりなどから、国債市場では利回りの上昇圧力が強まっている。とはいえ、3月のコアコアCPI(消費者物価指数)は10カ月連続して上昇中で40年来の高さとなっている。
日銀は早ければ7月の会合まで待ってYCCの変動幅を1.00%程度に拡大するとの予想が強まっている。しかし、岸田首相が6月衆院解散、7月に総選挙を実施することになれば、日銀の政策変更はさらに後ずれすることになる。いずれ撤廃するなら、なぜ今しないのかというのがマーケットの感想だ。
今週の注目経済指標
来週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円)
過去10日間、過去20日間、過去60日間、過去90日間のそれぞれの高値と安値です。
複数の期間で同じ高値(安値)になっているところは、強いレジスタンス(サポート)の水準です。
Winners & Losers
主要通貨のパフォーマンスを良い順に並べています。
2023年最初の日にどの通貨ペアを買っていたら一番儲かっていたのか?
一番パフォーマンスが良い「大富豪」通貨ペアはメキシコ/円(メキシコペソ買い/円売り)。
反対に最も悪いのがNZD/CHF(NZドル買い/スイス売り)。ワーストパフォーマンス通貨がNZドルで、ベストパフォーマンス通貨がスイスフランということになります。
※次回「毎ヨミ! 為替Walker」は5月9日(火)からの掲載となります。
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