今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは134.50

 ↓下値メドは133.15円 

クレジットクランチ:銀行の貸出基準の厳格化、利上げ0.90%に相当 
FOMC:6月まで利上げ継続の可能性も。9月から12月で0.75%利下げか
米利上げ:ジェファーソン理事「インフレとの戦いで経済に不要なダメージを与えることを避けたい」 
新興国資産:米国がリセッションになれば、新興国通貨は5%下落、株式は10%下落するおそれ  
中国経済再開:2月国内便の予約が2019年を上回る。国内消費回復を裏付け

市況

 4月25日(火曜)のドル/円は「円高」。
 1日のレンジは133.36円から134.48円。値幅は1.11円。 

 2023年82営業日目は6営業日連続となる134円台の円安水準から始まったが、上値はやや重かった。高値は東京時間夕方につけた134.48円で、前日の高値(134.73円)に届かなかった。

 海外時間に入ると円買いが優勢になり、134.00円を下に抜けた。米地銀ファーストリパブリックが預金の4割が流出したことを報告して、同行の株価は50%下げた。この日発表された米経済指標も弱く、米消費者の景気見通しは悪化しリッチモンド連銀の4月の製造業景況指数も予想を下回った。

 金融システム不安が再燃し米国株式市場が下落するなかで、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ終了と利下げ早期終了観測が強まり、明け方に133.36円まで円高に動いた。終値は133.72円(前日比▲0.55円)。

レジスタンス:
134.00円(200時間移動平均)
134.48円(04/25)
134.73円(04/24)

サポート:
133.36円(04/25)
132.15円(04/14)
132.01円(04/13)

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

主要指標終値

今日の為替ウォーキング

今日の一言

長期投資は最初に暴落してから巻き返すパターンがほとんどだが、そんな都合の良い相場は滅多にない

The Way We Were

 2023年4月26日に発表されるオーストラリアの3月CPIは+6.6%の予想。前回2月は前年比+6.8%で予想を下回った。昨年12月がピークの+8.4%で、それ以降は一貫して軟化している。

 1-3月期CPI(消費者物価指数)は、前期比で+1.3%、前年同期比で+7.0%になると予想されている。食品やエネルギー価格の高騰や、豪ドル安による輸入物価の上昇が主な要因。

 RBA(豪準備銀行)は、4月の会合で政策金利を3.6%に据え置いた。RBAは2022年5月から2023年3月まで10回連続の利上げを実施し、合計で3.5%引き上げていた。据え置きは1年ぶりとなった。

 次回のRBA会合は5月2日に予定されている。RBAは、インフレ率は8%前後でピークを迎え、年末には4.75%前後、2024年末には3%をやや上回る程度まで、徐々に物価目標に向かって低下していくと予想している。RBAはまた、金融政策にはタイムラグがあり、これまでの金利上昇の完全な効果はまだ表れていないとの認識を示している。そのため、現時点では据え置きの見方が多い。

 ただ、 4月の休止は累積効果測定のためであって、利上げサイクルの終わりではないとRBA総裁は述べている。今回のCPIが予想以上に強ければ、0.25%利上げの可能性もある。RBAは、インフレ率だけでなく、雇用や賃金などの経済指標も注視しており、その動向によっては利上げのペースやタイミングを変更する可能性もあるだろう。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

レジスタンス:
90.02円(04/25)
90.05円(04/24)
90.53円(04/21)
90.78円(04/20)

サポート:
88.25円(04/25)
87.92円(04/10)
87.70円(04/07)
87.59円(04/06)

今週の注目経済指標

出所:楽天証券作成

今日の注目テクニカルレベル(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円)

出所:楽天証券作成

コーンチャート分析(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円)

 1時間単位の最大値幅と最小値幅の推移を示したチャート。

 欧州市場開始時間と米指標発表時間帯は、平均変動幅を超えるの動きになる傾向があります。逆に東京市場のランチタイムから15時までは指標発表も少なく、平均値幅を下回ることが多いようです。

 今月のドル/円の1時間の平均変動幅は0.25円。

出所:楽天証券作成
出所:楽天証券作成
出所:楽天証券作