昨日(2017年02月14日)の動向
この日、東京市場はドル売りが優勢。米ドル/円は113円台後半から113.25円まで下落。日経平均株価が200円超の大幅安となったことが、リスクセンチメントに水を差しました。
フリン米大統領補佐官の辞任もドルのマイナス材料。同氏は国家安全保障担当で、経済への影響は小さいと思われますが、ホワイトハウスが、早くもぎくしゃくしていることをイメージさせることになりました。
NY時間になって、米ドル/円は、イエレン議長の発言で急上昇。1月30日以来となる114.49円をつけました。イエレン議長は議会証言で、「利上げを待ちすぎるのは賢明ではない」と発言。利上げに前向きな姿勢が好感されましたが、内容としては、1月中旬の発言から変わらず、3月利上げのケースを強めるほどタカ派的とはいえませんでした。一方でラッカー・アトランタ連銀総裁は、「3月利上げを含めて年内3回以上の利上げ」と積極的な発言をしています。
結局は、今後の米指標とトランプ大領領の経済プラン発表を待つしかないということで、米ドル/円はその後上値を伸ばすことができず、終値は114.262円(前日比+0.516円)でした。
ポンド/ドルは、英1月CPIが前月比で予想外のマイナスという結果を受けて急落。インフレ率の下落は、BOE利下げのハードルを下げるとの見方で、1.25ドル台半ばから1.2439ドルまで大きく下げました。
ユーロ/ドルは、欧州時間には1.0633ドルまで反発したものの、イエレン議長の議会証言後に、1月11日以来の安値となる1.0560ドルまで急落しました。
2017年02月14日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 113.743 | 114.494 | 113.241 | 114.262 |
ユーロ/円 | 120.508 | 120.994 | 120.215 | 120.850 |
豪ドル/円 | 86.930 | 87.559 | 86.853 | 87.513 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2017年02月15日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは114.96円(2017年01月30日高値圏)、サポートは 113.24円(2017年02月14日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 114.96 | 115.63 | 113.24 | 112.84 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは121.50円(2017年02月06日高値圏)、サポートは 119.53円(2017年02月09日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0668ドル(2017年02月10日高値圏)、サポートは 1.0453ドル(2017年01月11日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 121.50 | 122.52 | 119.53 | 118.68 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは88.55円(2015年12月16日高値圏)、サポートは 86.85円(2017年02月14日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 88.55 | 89.15 | 86.85 | 86.34 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2017年02月15日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2017年02月15日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★★ | 22:30 | (米) 1月消費者物価指数(CPI)(前月比) | 0.3% | 0.3% |
★★★ | 22:30 | (米) 1月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比) | 0.2% | 0.2% |
★★★ | 22:30 | (米) 1月小売売上高(前月比) | 0.1% | 0.6% |
★★★ | 24:00 | (米) イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言 | - | - |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します
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