今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは134.85円
↓下値メドは133.80円
外債投資:日本の生保、フランス国債の12%を保有。国債利回り上昇なら世界の債券市場は大混乱
米インフレ:たとえピークは過ぎたとしても、FRB目標値の2%まで下がるかどうかは不明
中国経済:個人消費回復も:リベンジ消費には至らず
貸し渋り:米銀行の貸し渋りが増加傾向
米雇用統計:パウエルFRB議長「労働市場にコストをかけずにインフレが緩和していることを歓迎」
市況
4月17日(月曜)週明けのドル/円は「円安」。
1日のレンジは133.71円から134.57円。値幅は0.86円。
2023年76営業日目は133.81円からスタート。東京時間昼前に少し下げた133.71円が安値で、限定的だった。
しばらく横ばい状態を続けたが、NY市場に入ると強い米指標をきっかけにドル買いが盛んになり、夜遅くに134円台に乗せ、さらに134.57円まで上値を伸ばした。終値は134.48円(前日比+0.73円)。
先週金曜日(14日)から、ドルを買う動きが目立ち始めた。きっかけは、米指標がインフレ先高観の強まりを示していたこと、そしてFRB(米連邦準備制度理事会)がさらに金利を引き上げる考えを示したことだ。この日発表された米国の景気指数が良好だったことで、米リセッション懸念の重苦しさが少し改善されたこともドル高の理由になった。マーケットではドルに対して円やユーロを売る動きが目立った。
レジスタンス:
134.57円(04/17)
135.11円(03/15)
136.99円(03/10)
サポート:
132.50円(200時間移動平均)
133.71円(04/17)
132.15円(04/14)
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
トレードは、簡単そうに見えても簡単に真似できるものではない。手品の種あかしをしてもらってもできないのと同じだ
Somebody to Love
ドル高の理由
米国経済は他の先進国とは質的に異なっているという優越的な「アメリカ例外主義」はもはや有効ではない。かといって、米国の成長が急落しているわけでもない。ドル以外の通貨にも惹かれるが、いつも結局ドルには敵わない。
先週は132円割れ寸前だったドル/円が、134円台まで急ピッチで円安に戻った理由は大きく3つある。ひとつは、先週発表されたミシガン大学消費者態度指数が発表した1年先のインフレ期待率が予想以上に強かったこと。それに合わせるように、ウォラーFRB理事が「FRBは5.1-5.4%以上に金利を引き上げる必要がある」との考えを示した。FOMC(米連邦公開市場委員会)の利上げは、5月で終了との見方が有力だったが、金利市場は6月の利上げも織り込み始めている。
ふたつめは、日銀が近い将来大幅な政策変更をする可能性が遠のいたこと。日銀は4月28日に金融政策決定会合を開くが、、金融政策の枠組みについて「4月に市場を驚かすような大胆な政策枠組みの変更の可能性は低くなった」と植田総裁は述べている。
6月16日あるいは7月28日の会合までは、YCC(イールドカーブ・コントロール)やマイナス金利などの現行の緩和政策が継続される公算が大きくなったことで、円ロングのポジションを軽くする動きがでた。
さらに、日経平均株価が2万8,000円を回復するなかで、リスクオンのムードが強まったことも円安を後押しした。
ただ、この状況がこれから先も続くかについては注意が必要だ。ウォラーFRB理事はタカ派的発言でマーケットを驚かせたが、一方でウィリアムズ・NY連銀総裁は、インフレが下落した場合FRBは「利下げする必要」があるとの見解を示している。グールズビー・シカゴ連銀総裁も「FRBは過度に積極的な利上げに注意する必要ある」と発言している。FOMC内部でも意見が分かれているようだ。
今週の注目経済指標
今日の注目テクニカルレベル(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円)
資料
タイムゾーン 分析
今月、1時間に動いた値幅が最も大きかったのは、サプライズ利上げを実施したRBNZ(NZ準備銀行)のNZドル。今週はNZのCPI(消費者物価指数)の発表がある。
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